月別アーカイブ: 2017年5月月
森の生活体験:春夏編(2015.5.14)
掲載日:2017年05月18日(木)
春夏編2回目は、割る・削る・切る。まずは薪割り。先月中電の伐採で倒して40センチの長さに切ってもらったコナラの丸太を割りました。カナダ出身の方の薪割が豪快で、割れた時の音もデカイ。見てる方もスカッとしました。3歳ごろから薪割をされていたそうです。
スパッと割れた時の爽快感。たまんないです。
ヒノキのまな板作りも始めました。まずナタと斧を使って3センチぐらいの幅になるように割りました。
まな板用に割ったヒノキに鉋をかけ、表面の凸凹を取りました。最初幅が3センチぐらいあった板も、鉋をかけた後は1.5~2センチぐらいになります。
鉋をかけた板を、好みの形に切りました。まず丸鋸で大まかに不要な部分を落とし、細かい所はノコで切りました。
お昼ごはんは、みそ汁、肉巻き豆腐、おひたし(セリ、ヤマミツバ、ウド、もやし)。おひたしには酢味噌(味噌とポン酢を混ぜたもの)をかけていただきました。
午後からは東屋作りの続きで、柱にするヒノキの皮むきをしました。めったにできない体験です。
昨年の12月に倒したヒノキの皮はなかなかむけません。
先月倒したヒノキの皮はスルスルと簡単にむけました。ヒノキを材として使う時は冬に、皮(桧皮)を使いたい時は春に伐った方がいいとか。
森の生活体験教室:夜咄編(2017.5.2)
掲載日:2017年05月12日(金)
田舎に住んでいると夜の交通手段はマイカーかタクシー。タクシー使っても、ホテルに泊まっても高くつくので、お酒を飲んでうだうだ話をする機会も減ってしまいます。最近では、ざまざまな年齢の人が集まってお酒を飲む機会も少なくなっているような気もします。「野外活動場は寝袋で泊まれる。これだったら酒飲んでもいいわ。私(スタッフ)も飲める!」。思い立ったら則行動。森の生活体験教室:夜咄編を始めることにしました。
夜咄編の1回目は春の天体観測。天体観測は、これまで里山交流会(親子参加)でしていました。子どもより大人が盛り上がっていたので、試しに森の生活体験教室(18歳以上対象)でやってみました。参加者は宇宙の神秘に興味深々。とても中味の濃い観察会となりました。参加した大学生は、天体観察がとても楽しかったようで、その後夜空を眺めるようになったそうです。どこででも、一人でもできる楽しみ方を知っていると、暮らしがちょっと豊かになるかな。
後日指導下さった吉田先生に観察したものを尋ねました。以下は、そのお返事です。
「最初は三日月を観ました。 次に、春の星座「しし座」、西の空に沈む冬の大三角(プロキオン、シリウス、ベテ ルギウス)、 春の大三角(デネボラ、アークトゥルス、スピカ)、春の大曲線(北斗七星、アーク トゥルス、スピカ)を観て、 そして、木星と4つのガリレオ衛星を観て、400年前に地動説を唱えたガリレオの心 境?になりました。 最後に、北斗七星のミザールを望遠鏡で観て二重星であることを知りました。」
天体観測の前に参加者と夕食を作り、ビールを飲みながら食事をしました。夕食は水餃子、押し寿司、すまし汁。押し寿司には、セリやヤマフジの花も使ってみました。
お酒が入ると参加者の会話もはずみます。参加した学生は、人生の大先輩方の経験談なども聞けて良かったのではないかと思います。ちなみに全員が読書を勧められました。先生にもよるそうですが、最近は大学で先生と勉強以外のことを話す機会は殆どないとか。もったいないな~。
里山交流会では、天体観測が終わると解散でした。今回は終わってからもお茶しながら1時間ばかし盛り上がりました。宿泊された方は、のんびりできたと喜んでおられました。
大人を対象とした活動は、NPO法人の活動を始めてから試行錯誤の連続です。色々やってみましたが、なかなか上手くいきません。夜咄編をやってみて、スタッフがおぼろげながら「こんな感じがいいなー」と思っていたものにちょと近づいたような気がしますが、さて…..
森の生活体験教室:春夏編(2017.4.23)
掲載日:2017年05月10日(水)
絶好の山菜採り日和。15種類ぐらいの山菜を採って天ぷら、木の芽和え、おひたしにしました。
天ぷらにしたのは、タラの芽、タカノツメ、コシアブラ、ヨモギ、ウド、ノビル、ワラビ、ユキノシタ、アケビの芽、ヤマフジの芽と花、セイタカアワダチソウ、ヤブツバキの花、ジャンボ椎茸、ヤエザクラ。何を食べているか分かるように、天ぷらの衣は根本に少しだけつけるので、どちらかと言えば素揚げです。ヤエザクラの蕾は桜茶にするので、試しに花を天ぷらにしてみましたが、パサパサして今一でした。
ノビルです。
サンショウの葉を贅沢に使ったタケノコの木の芽和え。口に入れるとサンショウの香りがして美味。参加者の方が、お店で食べる木の芽和えは、ホウレンソウで色を付けていると言われておりました。サンショウ100%となると、料亭ぐらいでないと食べられないのかもしれませんね。
ヨメナ、セイタカアワダチソウ、セリをさっと茹でてみじん切りにしたお浸し。ご飯にかけると何杯でも食べられそうでした。
1~2年かけて休憩所(東屋)を作りながら、道具の使い方、材の加工の仕方、柱や梁組立、トタン葺き等を体験します。一連の作業を体験しておくと、DIYの幅が広がると思います。
今回は、チェーン-の使い方を実習した後、柱に使うヒノキを倒しました。
倒したヒノキの枝をノコで落としました。次回ヒノキの皮をむきます。
里山子料理(2017.4.16)
掲載日:2017年05月10日(水)
4月~5月始めは、山の恵みを堪能できる絶好の時期です。ギボウシ、ユキノシタ、アケビの芽、リョウブ、タラの芽、コシアブラ、タカノツメ、ワラビ、ノビル、ヨメナ、etc.
この山菜、苦味があるので子どもには不人気。何とか食べさせたいので、ニンジン、玉ねぎ、シーチキンに混ぜてかき揚げにしました。リョウブ、ヨメナ、セイタカアワダチソウ、ヨモギをちぎって入れ、彩にヤブツバキの花を加えました。こうすると苦味も和らぐので、子どもも沢山食べたがります。でも、数に限りが….. 美味しいものはちょっと食べるのがいいんだよ。
かき揚げの他に、タラの芽、コシアブラ、ヨモギ、ヤマフジの芽、活動場所で育てたジャンボ椎茸を天ぷらにして、天丼を作りました。ご飯の上に食べたい物を載せてもらいますが、子どもが選ぶのはかき揚げと椎茸ぐらいでした。採りたてのタラの芽やコシアブラ、こんな贅沢めったに味わえないのに….. 学生とスタッフが贅沢させてもらいました。
ワラビが少し採れたので前日にあく抜きしておきました。ちなみにワラビは天ぷらだとあく抜きしなくても美味しい。
ワラビ、春キャベツ、じゃがいも、ニンジン、今が旬のワカメ、白ネギで、具だくさんの味噌汁を作りました。大量に作ると味噌をどのくらい入れたらいいか分からなくなるので、味見をしながら味噌の量を調整します。ちょっと薄いかなと思ったのですが、子どもたちが「給食の味噌汁の味みたい」と言ったのでそのままにしました。くじら先生から「味噌の味がしない」と指摘されました。最近の給食は減塩で薄味なのかなと思った次第です。
おやつは、桜にちなんだ桜餅。今月から参加し始めた3年生の男子が作りました。
米が炊き上がり炊飯器の蓋を開けてみるとご飯がまっ白。スタッフが食紅を入れるのを忘れてました。急遽食紅を説いてご飯に混ぜたので、まだらピンクの桜餅になってしまいました。桜の葉は、昨年の4月末になみ滝藤原園内のオオシマザクラの葉を摘んで塩漬けにしておいたものです。
自然体験学習会:五感で楽しむ里山の12ヶ月(2017.04.16)
掲載日:2017年05月10日(水)
なみ滝藤原園では、ソメイヨシノ、オオシマザクラ、ミツバツツジが咲きほこり、時折桜の花びらが風に舞っていました。ここ数年は4月の初めに桜が満開になっていたので、ソメイヨシノの花が第3日曜日に咲いているのは5-6年ぶりのような気がします。3月がいつもより寒かったのと、桜が咲いてから気温があまり上がらなかったからだと思います。そのため山菜もなかなか顔を見せてくれません。
山菜、子どもたちは食べるのは嫌いだけど採るのはオッケー。いつもなら、なみ滝藤原園内を歩き回って食べ切れないほど採ります。今年は、ユキノシタ、タラノメ、コシアブラ、ワラビ、リョウブ、ミツバアケビがやっと芽吹き始めたところでした。
そんなわけで山菜採りはすぐ終わってしまい、余った時間は牛糞運び。ハーブ園にある牛糞を一輪車に積んでくじら農園に運びました(距離は400メートルぐらい、でもアップダウンがあります。)3往復の予定でしたが、くじら先生が欲を出してしまい、4往復することに。元気な子どもたちもさすがに疲れたのか、道のあちこちに牛糞をまき散らしていました。
牛糞は、夏野菜やさつま芋を植える畑に入れました。草ぼうぼうだったので、ついでに草抜きもしました。
休憩時間はお花見。並瀧寺池をバックに咲く桜。晴れていたのでとても綺麗でした。
3月ごろから、なみ滝藤原園内でもウグイスの声が聞こえるようになったので、ウグイス笛を作りました。直径約2センチと直径5ミリぐらいの丸竹を使いました。
太い竹を10センチ、細いのを8センチの長さに切りました。太い竹の上側が平らになるように小刀で削り、中央に直径5ミリぐらいの穴を開けました。細い竹の先端を斜めに切落とし、太い竹に開けた穴の手前に重ねます。細い竹の位置を動かしながら音が出る位置を探し輪ゴムやグルーガンで固定しました。
音が出さえすれば、鳴り方は問題じゃない。庭のあちこちから、個性的な鳴き声が聞こえてきました。ウグイスさんにはどんなふうに聞こえたのでしょう。