センブリ

日当たりのよい山野に生えるリンドウ科の2年草(にねんそう・芽が出て枯れるまでの期間が2年の植物)。

根は黄色を帯びていて、茎はまっすぐ伸び、枝分かれして10~20センチになります。葉は対生(たいせい・2枚の葉が対になって生えること)し、線のように細いです。8~11月に白い花が咲き、花には紫色のすじが見えます。ちなみにこの花の花言葉は「義侠(ぎきょう)の愛」。義侠とは簡単に言えば人の道。人として大切な道徳や礼儀などといった心構えのことです。

ご存じかもしれませんが、薬草として有名です。またの名を当薬(とうやく)といい、草全体を乾燥させてお茶にする胃腸薬として知られています。苦味が強く、1000回振り出しても(振り出すとはその草からお茶を沸かして作ること。具体的に言えば、袋の中に乾燥させたセンブリを入れて、お湯の中で振ってセンブリのエキスを出してお茶を作る。ティーバックの日本茶や紅茶を思い出せばわかると思います)まだ苦いということからこの名がつきました。漢字では「千振」と書きます。ちなみに私はこのお茶は飲んだことがありません。

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