ホタルブクロ

山野や丘陵に生えるキキョウ科の多年草(たねんそう・芽が出て枯れるまでの期間が2年以上の植物。一度枯れても根は生きていてまた芽が出る)。

茎は高さ40~80センチ。6~7月、枝先に薄い紅紫色や白色の鐘の形の花をつけます。この草にも根生葉(こんせいよう・下にあり、根から生えているように見える葉のこと。しかし、実際は茎から生えている)があり、形は卵のようです。 また上にある茎から生えている葉は三角形と卵型が一緒になたような形や細い針のような形をしています。

花や若い葉は食べることができます。葉は塩をひとつまみ入れて軽くゆで、十分に水にさらして苦みをとり、おひたしやあえ物にして食べます。花も軽くゆでてサラダや酢の物にして食べます。

漢字では蛍袋と書き、名前の由来には子どもが花の中に蛍を入れて遊んだことからという説などがあります。 またの名をチョウチョンバナ、トウロウバナともいいます。実際にこの花の中に蛍を入れたら照明になるでしょう。これこそ卒業式によく歌われる「蛍の光」の中の歌詞「蛍の光窓の雪」ではないでしょうか。(ちなみにこの歌詞の意味は、ある貧しい学生が昔、今のように蛍光灯とか照明がなくても、蛍の光や窓から見える雪に反射する月の光を明かりにして一生懸命勉強したということなのだ。つまり一生懸命勉強することが大切、ということ)花言葉は「気づかない想い」。あの袋みたいな花の中に想いが秘められていて気づかない、ということでしょうか。

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