アメリカセンダングサ

水田や用水路、河川敷に生える北アメリカ原産のキク化の1年草(いちねんそう・芽が出て枯れるまでの期間が1年未満の植物)。 いわゆる帰化植物です。漢字では栴檀草と書きます。別にセンダングサという草もあり、アメリカからやってきたセンダングサという意味で、この名がつきました。センダングサもキク科の草です。ちなみに帰化植物はもとは外国にあったものが何らかの理由で日本にやってきてそのまま日本に根付いて生えるようになった植物を言います。理由としては昔に外国から別の商品が輸入されて、運ばれるときに商品を衝撃から守るために詰めた草が外に落ちたり、草にある種が外に残ったことなどがあります。

センダングサは漢字で栴檀草と書きます。栴檀とは白檀(びゃくだん)という木の別名です。栴檀は香りのいい木として、昔からその香りをかいで楽しまれてきました。今でいうアロマテラピーにあたります。ただ、センダングサの名の由来は不明で、センダンは木の栴檀とは関係ありません。茎は四角形でまっすぐに伸び、紫色をしています。高さは50センチ~1.5メートル。葉は対生(たいせい・2枚の葉が対になって生えること)し、3枚の小さいぎざぎざのある葉が集まって1枚の葉になっている、いわゆる3出複葉(さんしゅつふくよう・葉が何枚もあるように見えるが、小葉<しょうよう>という葉の部分が集まって1枚の葉になっているものをいう。3枚なので3出複葉)です。9~10月に黄色い小さな花が咲きます。

実はとげがあり、オナモミのように服にくっつき、「ひっつき虫」と呼ばれることもあります。昔、この花を服につけて遊んだ方もいるかもしれませんね。センダングサも実にはとげがあり、服にくっつきます。

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