カマツカ(ウシコロシ)の実
カマツカ(ウシコロシ)は各地の山野に生えているバラ科の落葉樹(らくようじゅ・毎年葉が枯れて、一定期間休眠する<といっても春にまた花や葉がつくように栄養や力をためているのである>木のこと)です。
高さは5~7メートル。若い芽には白い毛が多く生えています。葉は互生(ごせい・たがい違いに生えること)し、長さは4~7センチで細長く、先が鋭くとがり、ふちには細かく鋭いぎざぎざがあります。
4~5月、直径8~9ミリの小さな白い花がひとかたまりになって咲きます。花が散った後は長さ7~9ミリのだ円形の実がなり、秋に写真のように赤く熟します。
名の由来には、この木で牛の鼻輪を作ったという説と、鼻輪を通す穴を牛の鼻に開けるため、この木を使ったという説があります。別名をカマツカといい、丈夫な木で、鎌の柄(つか。手で持つ木の部分)の材料にしたことが由来です。
ちなみにウマゴヤシという草がありますが、これは漢字で「馬肥し」と書き、よいえさになることからこの名がつきました。このように我々人間だけでなく、ほかの動物にも縁のある植物が結構ありますね。