ソメイヨシノ

われわれがよく春に目にする一般に「サクラ」と呼んでいる木です。バラ科サクラ属の落葉樹(らくようじゅ・毎年葉が枯れて、一定期間休眠する<といっても春にまた花や葉がつくように栄養や力をためているのである>木のこと)で、高さは10~15メートル。木の皮は暗い灰色。葉は長さ10センチの卵形で、互生(ごせい・枝にたがい違いに生えること)します。

この木はオオシマザクラとエドヒガンという2種類のサクラの雑種で、サクラの種類の中でわが国で最も広く植えられています。サクラにはほかにオオシマザクラやヤエザクラなどいろいろありますが、サクラというとこの木をさすことが多いです。名前の由来は江戸時代末、江戸(今の東京)の駒込<こまごめ>という場所にある染井<そめい>村の植木屋から広まったことです。ソメイヨシノは漢字で染井吉野と書きます。

この木は当初サクラの名所として知られる奈良県の吉野山にちなんでヨシノザクラと呼ばれたが、吉野山のヤマザクラと混同されるため、ソメイヨシノという名がつきました。ちなみに東京都の花はこのソメイヨシノです。また、広島県尾道市や三次市の花、廿日市市や尾道市、府中市の木になっています。日本人といえばいろいろな意味でサクラに例えられますが、日本の国の花はキクです。

上の写真はよく見かけるサクラ、ソメイヨシノの様子と思います。これはきれいですが、下の写真のように接近してみるサクラも魅力あるのではないかと思います。なみ滝藤原園のサクラ、ソメイヨシノもそうです。

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