万葉の植物講座(2012.秋)
10月23日に万葉の植物講座(秋編)を行いました。心配していた雨も止み、秋の万葉植物とナンバンギセル、センブリ等の山野草を観察しました。
万葉集に詠まれている秋の万葉植物として、アラカシ、ウワミズザクラ、オミナエシ、カツラ、カナムグラ、キキョウ、キンモクセイ、クズ、コウゾ、コノデカシワ、サカキ、サネカズラ、シイ、ススキ、センダン、タデ、テイカカズラ、ヌルデ、ノイバラ、ヘクソカズラ、マユミ、メハジキ、ヤブラン、ヤマノイモ、ヤマハギの特徴、万葉名、和歌等を学びました。
「奈良山の 児手柏の 画面に かにもかくにも 佞人の徒」 コノデカシワを詠った博士消奈行文大夫の和歌です。 意味は、奈良山のコノデガシワの葉が表裏に違いがあるように、あいつは口先上手に立ち回るような奴ということだそうです。今も昔も人は変わらないなーと可笑しくなりました。
参加者の皆さんが楽しみにされている野外料理では、植物観察中に採取したムカゴ入りのムカゴごはん、さつま汁、野菜炒めを作りました。さつま汁には、骨付きの鶏肉を油で軽く炒めて加えました。