自然体験活動指導者研修会(2012.10)
10月27、28日に1泊2日の日程で、自然体験活動指導者研修会を行いました。当法人が初めて実施する研修会には、大学生8名と当法人会員1名が参加しました。当法人の理事で長年自然体験活動の指導に携わっておられる西村先生から、竹のクラフト、自然観察、キャンプファイヤー理論、野外レクレーション、ロープワーク、野外料理を学びました。
竹のクラフトでは、孟宗竹を使ってはしと竹とんぼを作りました。ちなみに竹は上から割ります。西村先生によると野外活動では「木元竹裏夏下冬上(きもとたけうらかがとうじょう)」と言い、木を割るときは木は下から竹は上から割り、火を焚くときは夏は下から冬は上から火をつけるのだそうです。
自然観察では植物の名前や特徴だけでなく、掌状複葉、3出複葉、2回偶数羽状、3回奇数羽状など、葉の形状なども学びました。野外レクレーションは、その場を盛り上げ雰囲気をパッと和すことのできるゲームや歌を楽しみ、最後はチクサクコールで占めました。 西村先生は、野外レクレーションには国境がなく、言葉は通じない中国やモンゴルでも地元の人と一緒にレクをされたそうです。
ロープワークでは、ロープをしまう時に使うみのむし、垣根を作る時に使ったかき結び、本結び、ひきとけ結び、テグス結び、針結び、テントを張る時に便利なトートラインヒッチ、溺れた人を救助に行く時に使うもやい結びを学びました。また、2本のロープを使って知恵の輪もしました。せっかく覚えた結び方も、使わないとすぐ忘れてしまいそうです。
野外料理は、鍋でご飯を炊けるようになってもらうために毎食ごはんを焚きました。いろいろな切り方や料理の仕方を覚え子どもに的確に指導できるようビーフシチュー、ポテトサラダ、水餃子、中華スープ、 天ぷら、具沢山の味噌汁、きんぴらごぼう、野菜炒めを作りました。
楽しみながらいろいろな活動に取り組み、野外料理では材料を切りながらどのように子どもに指導すれば楽に安全に切れるかを考えている様子がとても頼もしく思われました。 参加者に一番人気のあったのは竹とんぼ作り。童心に返って竹とんぼを作って飛ばしていました。