ヤマネコノメソウ

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湿気のある林や石垣などに生えるユキノシタ科の多年草(たねんそう・一生<芽が出て枯れるまで>が2年以上続く植物のこと。一度枯れても根は生きていてまた芽を出す)。全体に長い毛が生えている特徴があります。葉は根もとと花のそばにあり、丸っこい形で(ユキノシタに似ています。ユキノシタ科だから当たり前か。ユキノシタについてはこの植物図鑑の「ユキノシタ」の項をご覧ください)丸っこい切れ込みがあります。

また、花のつく茎は長く10~20センチで、3~4月に緑色と黄色が入り混じった花が咲きます。花が咲いた後は花が咲いていたところの穴みたいな部分に紫色の小さな実が写真のようにできます。このヤマネコノメソウはネコノメソウという植物の仲間で、ともに同じような花が咲き、熟した実の上の部分が猫の目のように見えることから、猫の目草(ネコノメソウ)という名がつきました。ちなみに私にとっては写真の実がなった様子はハチの巣のように見えます。花言葉は変化。名前にある猫の目や、不思議な見た目からああ、その通りだなと私は思います。

植物の名前にはいろいろな由来がありますが、動物が関わるのもかなりあります。サルトリイバラ(猿)やムラサキサギゴケ(鳥のサギ)、ホトトギスのように(以上、この植物図鑑の各項をご覧ください)。また、我々人間のことを表す言葉も動植物が関わるものがあります。うなぎのぼり、虎穴に入らずんば虎子を得ず(こけつにいらずんばこじをえず、虎<とら>はここでは「こ」と読む)、雨後のたけのこなど。こうみると我々人間やほかの生物、植物は互いに強い関わりを持っている、動植物を使っていろいろなことを巧みに表現してきたと思いますがいかがでしょうか。

 

 

 

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