ツワブキ
海岸や海辺の山などに生えるキク科の多年草(たねんそう・一生<芽が出て枯れるまで>は2年以上続く植物のこと。一度枯れても根は生きていてまた芽を出す)。高さは30~70センチになります。葉の形はフキに似ているが、ツワブキのそれは厚くてかたく、表面はこい緑色でつやがあります。葉がフキのように厚く、つやのあることからつやのあるフキ、つやフキ、ツワブキという名がつきました。秋から初冬にかけて60センチ近い茎の先に直径5~6センチの菊のような黄色い花が咲きます。花言葉はよみがえる愛。
ツワブキもフキ同様食べることができ、春に生えたばかりの、綿毛のついた葉のついた茎だけをとり、(食べるのは茎です)重曹を入れた熱湯でゆでてあく抜きをします。そして皮をむき、あえ物や煮物、つくだ煮にします。このツワブキのつくだ煮が聞いたことがある方もいると思いますが、キャラブキです。初冬に花とつぼみを摘んで、天ぷらや酢の物にする食べ方もあります。さらに葉はあぶってはれ物などにはる薬になります。
なみ滝藤原園だけでなく、家や外でツワブキをみた方は結構いるのではないでしょうか。ツワブキは食べるだけでなく、園芸植物としても知られており、見てもよし、食べてもよしの魅力ある植物と私は思います。(食べることの話ばかりしてと思う方がいるかもしれません。しかし、私は見る植物も好きだし、食べる植物も好きなのです)先の花言葉で思ったのですが、仲の悪くなった恋人や好きな人に対し、ツワブキの花をあげたり、ツワブキ料理を作ったりして仲直り、ということがあるかもしれない、なんて思うのでは私だけでしょうか。でも実際にあったらロマンチックかもしれません。
左の写真がツワブキの花です。キク科だから当たり前だが、花はキクのようです。こうして花を見てもいいし、茎を食べてもいいし、薬にもなるし、いろいろな楽しみや活用法がある植物とツワブキについて思うのです。