アオキ
アオキ科の常緑樹(じょうりょくじゅ・1年以上枯れない葉を持つ木。冬でも枯れない)。山に生え、庭にもよく植えられます。自分の家やそのまわりで見た方もいるかと思います。
枝の先が緑色で、冬でも葉が青々としていることから(緑じゃないかとつっこむ人がいるかもしれません。しかし、昔から日本では緑の濃い植物や野菜を青々していると表現しているのです。見ればやはり緑ですが、青には単に色でなく、若いという意味もあるのでしょう)この名がつき、漢字では青木と書きます。
葉は対生(たいせい・2枚の葉が対になって生えること)し、つやのある長いだ円形で長さは8~10センチ。粗いぎざぎざがあり、葉から出る汁は解熱剤になります。3~5月に紫色や緑色の花が咲きます。実は秋に赤くなり、翌年の4月ごろまで残ります。この実はヒヨドリという鳥が好きでよく食べます。
これも緑と赤のコントラストが美しい木と思います。そして、冬といえば花は咲かず、植物は枯れてさみしい季節と思われがちかもしれないが、このように冬でも緑色の葉をつける植物もあり、冬でもよく見れば山などで発見があるかもしれませんね。