ヤシャブシ

ヤシャブシ_s

 

 

 

 

 

 

 

 

山に生えるカバノキ科の落葉樹(らくようじゅ・毎年葉が枯れて、一定期間休眠する<といっても春にまた花や葉がつくように栄養や力をためているのである>木のこと)。大きいものでは高さ20メートルくらいになります。葉は互生(ごせい・互い違いに生えること)し、長さ4~10センチの卵形。3月ごろに花が咲きます。この木の花はお花とめ花に分かれていて、お花は枝の先や葉のわきから垂れ下がるように咲きます。(猫じゃらしみたい)め花はお花の下側に1~2個つき、それ以上つくこともあります。長さ1.5~2センチの実(さくらんぼみたい)にはタンニン(柿のしぶさのもとである物質)が含まれ、染料に使われます。

また、このヤシャブシに似た木にヒメヤシャブシがあります。ともに穂みたいな花が垂れ下がって、同じ形の実がなりますが、ヤシャブシは写真のように木にまっすぐくっついているが、ヒメヤシャブシは垂れ下がるように実がなる違いがあります。そしてヒメヤシャブシはヤシャブシより小さいです。(ヤシャブシのミニサイズ版がヒメヤシャブシといったところか)ヤシャブシもヒメヤシャブシもなみ滝藤原園では果樹園(くわしくはこのサイトのホーム・平成25年3月号の里山通信をごらんください)の近くの道に立っています。

ヤシャブシは漢字で夜叉五倍子と書き、ヒメヤシャブシは姫夜叉五倍子と書きます。この中の夜叉(やしゃ)とは、仏教に出てくる仏を守る者です。(この夜叉、仏を守る者になる前は人を食う悪い神で、仏教を信じるようになり、仏を守る者に心を改めたといわれています。人間でもこわい人のこと、怒った人のことを夜叉みたいとたとえることもあるのではないでしょうか)

ついでに。2013年12月19日に里山カルチャー教室として、正月の飾りづくりをなみ滝藤原園にて行いました。植物を使って自分の正月の飾りを作っていつもと違うお正月を楽しむ、というものです。(特に秋は木の葉が赤や黄色に変わり、いろんな色が楽しめます。私はいつも眺めていますが、いい景色というほかありません。春や夏、冬の景色もよいので、今後も里山カルチャー教室へのお越しをお待ちしております)この里山カルチャー教室ではこけ玉づくりや草木染め(2013年11月21日に行ったが、このヤシャブシの実で布を染めました)など自然を学び、楽しむいろいろな行事を行います。くわしくはこのサイトのホーム「一般:里山カルチャー教室」をごらんください。

 

 

 

 

 

 

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