ナルコユリ

ナルコユリ_s

 

 

 

 

 

 

 

 

山の林に生えるユリ科の多年草(たねんそう・芽が出て枯れるまでのいわゆる一生が2年以上の植物。一度枯れても根は生きていてまた芽を出す)。高さは50~80センチで、上の部分が曲がる特徴があります。細い針みたいな葉が生え(ササみたいです)、5~6月に緑がかった白い筒みたいな花が数個固まって、垂れ下がって咲きます。その後黒っぽい紫色の実がなります。

このナルコユリに似た植物にアマドコロというものがありますが、こちらは茎が角ばっていて、丸っこいナルコユリの茎と違います。ちなみにナルコユリは漢字で書くと鳴子百合。花が咲く感じが田んぼに置き、さわると大きな音がなって鳥を多い払う鳴子という道具に似ていることからこの名がつきました。(鳴子は時代劇などで城に仕かけられて、糸をつけた木に敵がひっかかってカランカランと音がなり、敵に気づくという場面から知っている方もいると思います)スズランといい、このナルコユリといい、垂れ下がるように咲く花も独特の美しい形と思いますが、いかがでしょうか。花言葉はなつかしい音。納得する花言葉と思います。

メセナSUN-CLUB学びの森では万葉集(まんようしゅう)という奈良時代の歌集に植物を学び、親しむ万葉の植物講座を行っていますが、これにちなんでつたないながら一句。(万葉集に俳句はないが)

ナルコユリ 花揺れ心に 音感ず

 

 

 

 

 

 

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