モッコク
沿岸の山地に生えるモッコク科の常緑樹(じょうりょくじゅ・1年以上枯れない葉を持つ木。冬でも枯れない)。皮は黒っぽい灰色でなめらかな手ざわり。葉は長さ3センチの細い卵形で、厚くつやがあります。6~7月に葉のわきに直径1.5センチの白い花が下向きに咲きます。そのあとなる実は長さ1.5センチのほとんど丸い形で、熟すと厚い皮がさけて赤い種が出てきます。(実は見た目はサクランボと思いますが、いかがでしょうか)漢字では木斛と書きます。
木はかたいので、この木から道具を作ったり、病気や虫の害に強いので公園に植えられたり、庭にも植えられています。家や家の外で見た方が結構いるのではないのではないかと思います。2枚の写真のモッコクは2013年5月現在のものです。花もよいが、葉の部分を拡大した写真のようにつやつやした葉がしげる姿も魅力的ではないかと思います。
メセナSUN-CLUB学びの森では万葉集(まんようしゅう)という奈良時代の歌集から植物を学び、親しむ万葉の植物講座を行っていますが、これにちなんでつたないながら歌を一つ。
初夏の陽に立てるモッコク葉を見れば 緑輝く山の宝石
そして、万葉の植物講座に参加したい方を募集しています。植物、または万葉集など歌に興味のある方お待ちしています。くわしくはこのサイトの万葉の植物講座、または里山カルチャー教室の項目をごらんください。