ヤマグリ
山に生える、秋の味覚として有名なブナ科の落葉樹(らくようじゅ・毎年葉が枯れて、一定期間休眠する<といっても春にまた花や葉がつくように栄養や力をためているのである>木のこと)。高さは15~20メートルになり、木の皮は薄い黒色でたてに裂け目があります。葉は互生(ごせい・互い違いに生えること)し、長さは7~15センチ。長細くまわりは針のようなぎざぎざがあります。(クリといえば実のまわりのイガイガを思い浮かべる方が多いと思うが、葉もとがっている)
6~7月に上の写真のように細く黄色い花が垂れ下がるように咲きます。これはお花で、お花のつけ根に緑色のめ花が咲きます。秋になるとごぞんじの通りイガイガの中に2~3個の実がなります。これはヤマグリで、野生のクリです。実は栽培向けの品種のクリより小さいが、栽培向けのクリより甘く、味が濃いです。果樹として植えられることも多く、建築や彫刻の材料になったり、電車の線路の枕木(まくらぎ・レールについている木)にも使われました。
クリといえば「桃栗三年柿八年(ももくりさんねんかきはちねん)」という言葉を思い出す方がいるかもしれませんが、文字通り桃やクリは芽が出てから実がなるまで3年、柿は8年かかるという意味です。つまり、物事は始めて達成されるまで時間がかかる、ということのたとえです。何かといそがしく、あせってしまうことも少なくないですが、この言葉のように根気も生活に、勉強や仕事に必要だと思う今日このごろです。
ちなみにこのヤマグリの木のそばにピザ窯、通称どんちゃんがまがあります。2013年9月21日のこと、メセナSUN-CLUB学びの森でピザ作り体験を開催しました。これは参加者が実際にピザづくりを体験し、そのピザを焼いて食べようというものです。このピザはどんちゃんがまで焼きました。(味はよく、参加した方の評判もよかったです)どんちゃんがまでは小学生対象の自然体験学習会などで食べるピザやピタパン(ごぞんじの方もいると思うが、そういう種類のパンです)などを焼いています。(くわしくはこのサイトの「子料理レシピ」を参照してください)
どんちゃんがまに触れたのでついでに。メセナSUN-CLUB学びの森では、なみ滝藤原園にて「ピザ作り体験」を行っていますが、藤原園の草花など自然に囲まれてピザ作りを体験し、それを食べる、というもの、興味のある方はお越しいただければと思います。くわしくはこのサイトのホーム「一般:ピザ作り体験」をごらんください。