ギボウシ

ギボウシ_s

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユリ科の多年草(たねんそう・芽が出て枯れるまでのいわゆる一生が2年以上の植物。一度枯れても根は生きていてまた芽を出す)。

葉は先のとがった卵形で、つけ根の部分はハートみたいな形。まん中の筋からは何本も葉脈(ようみゃく・簡単に言えば葉にある細いすじのこと)が通っています。夏になると、うすい紫色のラッパみたいな花が咲きます。この草も食べることができ、春から初夏に生えたての芽を採って、ゆでて水にさらし、よく水を切ったあと、おひたしやあえものにしたり、そのまま天ぷらや汁の具にもします。この草も食べてよし、見てよしの「いい植物」と私は思うのです。これはなみ滝藤原園の中の「さんや荘」という建物のそばにあり、2013年6月に撮影しました。今は紫色の花がきれいです。

しかし、このギボウシはバイケイソウという毒のある植物によく似ているので、注意が必要です。バイケイソウは7~8月になると大きくなって、ギボウシよりとても長い茎をのばし、夏に白い小さい花が咲くので区別がつくと思います。しかし、春の生えたばかりのころはとても似ているので区別がつきにくいです。バイケイソウはギボウシに比べ葉の厚さがうすく、乾いた(つやがない、みずみずしくないといえばいいだろうか)感じがしますが、よくわからなければ手を出さずに見て楽しむだけにするのがよいと思います。

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