ガガイモ
日当たりのよい野原などに生えるツル性の多年草(たねんそう・芽が出て枯れるまでのいわゆる一生が2年以上の植物。一度枯れても根は生きていてまた芽を出す)。ガガイモ科。(この植物は日当たりのよいところを好む)
長さ2メートルほどの茎を持ち、長さ5~10センチの細長いハート形の葉が対生(たいせい・2枚の葉が対になって生えること)します。8月に葉のわきからまた柄(え)が出て、その先に直径1センチくらいのうすい紫色の花が写真のように複数ひとかたまりになって咲きます。秋にはオクラに似た実がなります。また、種には絹糸みたいな毛があり、これを絹のかわりに使ったり、血を止める効果もあります。
このガガイモも食べることができ、春の終わりから初夏にかけて地中から生える新しい芽をとり、ゆでて水にさらしておひたしやあえもの、酢の物や煮物にします。また、生のまま天ぷらにもできます。秋の初めにはなったばかりの実をとって天ぷらやつけものにします。ガガイモの名前は葉がガガ(スッポンのこと)に似ていて、地下にイモがあるからこの名になったといわれています。しかし、ガガイモの土の下にはイモ-太く長い地下茎(ちかけい・地下に生えている茎<くき>のこと。土の中にあるから根と思いがちだがそうではない。これも茎なのだ)がありますが、この地下茎には毒があるので、食べないようご注意ください。
この植物の花言葉は清らかな祈り。なぜこういう花言葉になったのかわかりませんが、なんとなくハスを思い浮かべるのは私だけでしょうか。(花も葉もハスとは似ても似つかないが、なんとなくハスに似ているような気がするのです)ただ、派手ではなく、静かな感じに咲くこの花からは清らかな祈り、というイメージがぴったり、という気がします。