ボタンヅル
日当たりのいい山野に生えるツル性の木です。キンポウゲ科。この木は3枚の小さな葉みたいなものが集まって1枚の葉になっています。このような葉の形を3出複葉(さんしゅつふくよう)といいます。(3枚の小さな葉みたいなものと書いたが、これは小葉<しょうよう>という小さな、葉を形作っている組織みたいなものだ。3枚小葉が集まって1枚の葉になっているものを3出複葉という。3出複葉の植物にはほかにミツバアケビやタカノツメなどがある。<例に挙げた2つの植物はともに食べられる。この里山の植物図鑑のそれぞれの項目参照。>5枚小葉が集まって1枚の葉になっているものは5出複葉<ごしゅつふくよう>という。5出複葉にはアケビやコシアブラなどがある。<アケビもコシアブラも食べられる。同じく里山の植物図鑑のそれぞれの項目参照。>)葉の形は卵形で、まわりにぎざぎざがあります。
8~9月に写真のような白い花が咲きます。その後丸い実がなりますが、そのまわりには白い毛が生えます。見た目はタンポポの綿毛を思わせるようですが、いかがでしょうか。まあ、別の言葉で言い表せばほわほわ、という表現が似合うでしょうか。白くてほわほわ。このボタンヅルは葉がボタンという花の葉に似ていることからこういう名がつきました。漢字では牡丹蔓。そしてこの花の花言葉は心地よい空気です。白い花だからか、見ていて心地よさを感じるのは私だけでしょうか。