コバンソウ

コバンソウ_s

 

 

 

 

 

 

 

 

海岸や砂地などに生えるイネ科の1年草(いちねんそう・芽が出て枯れるまでの期間が1年未満の植物)。これはヨーロッパ原産の植物で、明治時代に観賞用に日本に持ち込まれて各地に生えるようになりました。帰化植物(きかしょくぶつ・もとは外国の植物で何らかの理由で日本にやってきて根づいた植物)です。

細い茎を持ち、高さは30~70センチ。葉は細く針のようにとがった形で、長さは5~12センチ。5~7月に花が咲きますが、穂(ほ)の形をしている独特な植物です。最初は写真のように緑色をしているが、後で黄色になります。この穂の形が小判(お金だ)のような形なので、コバンソウ(小判草)という名がつきました。また、この植物は別名をタワラムギ(俵麦)といいます。穂をよく見れば米俵に見えてくるのではないでしょうか。

ちなみにこのコバンソウの花言葉はお金持ち。そのまんまですね。この穂を見ているとお金に見えてくるのは私だけではないでしょう。そして、これを見ていると幸せな気分を味わえるかもしれません。コバンソウ-小判草という名で、穂がその名の通り小判の形で、見ているとお金持ちになった気分になるのではないかと思います。これは上に書いたようにヨーロッパが原産ですが、日本でも縁起のよい植物として受け入れられているのではないかと思います。お祝いの場に見る縁起のよい植物といわれる松・竹・梅(松竹梅<しょうちくばい>)、またこの里山の植物図鑑にあるナンテンのように。

このコバンソウの写真はなみ滝藤原園内の建物「さんや荘」のそばの石垣近くで撮りました。さんや荘の近くにあるこの石垣は通称「サル山」といいます。余談ですが、このサル山で自然体験学習会に来た小学生たちが休み時間に上に上がって遊んでいます。また、サル山の上にはサルトリイバラがあります。(同じ「里山の植物図鑑」にサルトリイバラについて書いた項目があるので、参照してください)サル山だけにサルトリイバラ、なんちゃって。

 

 

 

 

 

 

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