ショウジョウバカマ
山地の少し湿った場所に生えるユリ科の多年草(たねんそう・芽が出て枯れるまでの一生が2年以上続く植物)。
花のつく茎は高さ10~40センチになり、3~5月にてっぺんに薄い紅色や濃い紅紫色の花を数個横向きにつけます。(下の写真参照)葉は根もとから長さ5~18センチのものが横に広がっています。この植物は漢字で猩々袴と書き、花を中国の伝説上の動物「猩々(しょうじょう)」の赤い顔に、葉を袴にたとえたものです。
「猩々」は国語辞典によると、人に似た顔と猿の体を持つ酒好きの動物で、大酒飲みの意味として使われるということです。もしかしたら、自分の周囲に大酒飲みで「猩々」とあだなされている人がいるかも・・・花言葉は「飲みすぎに注意して」。ちなみに猩々はオランウータンのことでもあります。オトギリソウ(弟切草)やワスレナグサ(勿忘草)のように伝説にちなむ植物もあり、それらにかかわる昔話や伝説に思いをはせるのも面白いと思います。