ミツバアケビ

アケビ科の落葉樹(らくようじゅ・毎年葉が枯れて一定の間休眠する木。休眠といってもこの間また花や実をつけるため、養分をためている)漢字では「三葉木通」と書きます。

アケビの仲間だが、アケビが5枚の小葉(しょうよう・1枚の葉を作る小さな葉に見える葉の一部。葉に見えるが葉ではない)で1枚の葉を形成しているのに対し、これは3枚の小葉で1枚の葉を形成しているのが特徴です。このような葉の形を3出複葉(さんしゅつふくよう)といいます。複葉というのは、一見複数の葉があるように見えるが、実際は小葉が複数集まってできる葉の形のことです。(まれにミツバアケビには3枚の小葉でなく、5枚の小葉が集まって1枚の葉になっているものもあります。アケビはもとから5枚の小葉が集まって1枚の葉になっていて、手のひら<漢字では「掌」と書く>のようです。このような葉の形を掌みたいだからということで、掌状複葉<しょうじょうふくよう>といいます。アケビについても里山の植物図鑑のアケビの項目を参照)また、アケビは本州や四国、九州に分布するが、ミツバアケビはさらに北海道にも分布しています。

アケビもミツバアケビも葉の形が違っているが、4~5月に新芽を出し、(その後アケビのように、写真の通り紫色の花が咲く)秋に実が熟すこと、食べ方という点でも同じです。どちらもいろいろな食べ方を提供してくれる秋の味覚といえるでしょう。そして、アケビ、ミツバアケビといえば食べる実を思い浮かべる方が多いと思いますが、写真のような花も魅力があるのではないかと思います。

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