シラン
やや湿った岩の上や林の中に生える多年草(たねんそう・芽が出て枯れるまでの一生が2年以上の植物)。
葉は長いだ円形やとがった形があり、長さは15~30センチ。幅は1~5センチあり、たてにしわがあります。4~5月ごろに3~7個の紅紫色の花が咲きます。観賞用に栽培されたり、鱗茎(りんけい・冬を越すため大きくなった葉が短い茎のまわりを覆った状態のもの)という葉の部分をのりにしたり、薬用にします。漢字で書くと紫蘭。紫色の花からこの名がつきました。花言葉は「崇高な香りが漂う」。崇高(すうこう)とは上品、気高い(けだかい)こと。そのままの花言葉と思います。
シュンランやシランといったランの仲間は観賞用だけでなく、われわれ人間にいろいろな恩恵を与えてくれるといえるでしょう。それゆえ大切にし、とるとしてもむやみにとらないように注意しなければなりません。