ギンリョウソウ

 山の湿った落ち葉の中に生えるイチヤクソウ科の真っ白な植物。 葉はうろこ状で白く、4月から7月に花が咲き、横向きに1個つきます。花の中には黄色いおしべと紫色のめしべがあり、めしべの先は青色です。名はこの草を銀色の竜に見立てたもので、別名ユウレイタケといいます。全体に白い植物ですが、これはほかの植物にある葉緑体(ようりょくたい・植物の細胞にある組織でこれがあるから葉や茎が緑なのである。この葉緑体で光合成(こうごうせい・光と二酸化炭素を植物の中に取り入れて外に酸素を出すこと。これでわれわれ人間は酸素を多く手に入れられるし、植物自身も養分を作って大きくなる)をするのだ)がないからです。また、ナンバンギセルのようにきせる(昔のタバコを吸う道具。パイプに似ている)のような形をしています。

 名前の意味は銀色の竜ですが(漢字で書くと銀竜草)、よく見ると何かの照明にも砲台にも見えるのは私だけでしょうか。あるいはゲームに出てくる怪物を連想する人もいるかもしれません。まあ、何かを連想させる不思議な形の植物だと思います。見る人によっては不気味かもしれませんが、夏(2012年)に私は道の脇に多数生えているのを見て、とても面白い風景だと思いました。

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