ヒノキ

ヒノキ_sヒノキ葉アップ_s

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒノキ科の常緑樹(じょうりょくじゅ・1年以上枯れない葉を持つ木。冬でも枯れない)。昔から日本でなじみが深く、スギとともに建築材としてよく使われていることで有名です。

高さは普通は20~30メートル。大きいものでは50メートル、直径2.5メートルになります。この木は特徴のある葉をしていて、ごぞんじの方も多いと思います。(魚のうろこみたいな葉ではないでしょうか。ネズミサシ、ヒヨクヒバ、コノデガシワもヒノキ科ということで似たような葉をしています。これらの木についても里山の植物図鑑で述べています。各項目を参照してください)ヒノキの特徴として、さらに木の皮があげられると思います。木の皮は赤茶色で、たてに裂けてはがれていきます。

4月に花が咲き、花にはお花とめ花があります。お花は葉の先にごく小さい茶色っぽい紫色のものが咲き(緑の葉の先に茶色く小さなものがくっついているように見えるが、その茶色がお花である)、め花はまるい形をしています。10~11月には8~12ミリの赤茶色の実ができます。ちなみに種は卵形で羽根があります。(そういえばヒノキの花粉で花粉症に、なんて話を思い出した)

このヒノキを詠んだ和歌が奈良時代の万葉集(まんようしゅう)にあります。

鳴る神の音のみ聞きし巻向(まきむく)の 檜原(ひばら)の山を今日見つるかも

柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)という奈良時代の歌人が詠んだもので、うわさに聞いているだけで、まだ見たことのなかった巻向山の見事なヒノキの林を見て感動した、という意味です。(巻向山は奈良県にある山です)私は小学時代、修学旅行で奈良県に行きましたが、巻向山には行っていないし、まだ行ったことがありません。一度行ってみたいものです。

このヒノキはごぞんじと思いますが、建築や置き物、いろいろな商品などによく使われる耐久性のある、香りのよい木材として知られています。米やうめぼしを見たり食べたりして日本を感じる、ということが多いと思いますが、このヒノキも日本を感じることのできるものではないかと思います。ヒノキは漢字で書くと檜、桧。ちなみに写真のヒノキはなみ滝藤原園のさんや荘という建物の近くの広場に生えています。この広場ほかでメセナSUN-CLUB学びの森では8月、小学生対象のキャンプをするのですが、このヒノキを見るたびに私はキャンプのことを思い出します。(このサイトの記事カテゴリー・自然体験キャンプをごらんください)

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