自然体験学習会:ニュージーランド研修(2016.3.25~4.2)

P10009777年前に自然体験学習会を始める準備をしていた頃から、「いつか子どもたちを外国に連れて行ってみたいなー」と漠然と思っていました。 2年前に自然体験活動の指導をしている当法人の西村副理事長と話をし実施に向け準備を始めました。いろいろな面で実施するのに丁度よいタイミングとなり、7人の子どもたち(小学校4~中学2年生)とニュージーランドに行って来ました。

シンガポール経由で27日のお昼にオークランドに到着し、2日間タウランガでファームステイをしました。 今回は子どもたちに日本語、知っている英語、ジェスチャーを使ってホストファミリーの人達と過ごして欲しかったので、西村副理事長とスタッフは子どもたちとは別のファームに滞在しました。 子どもたちは2組に分かれて別々のファームに滞在したのですが、ホスト同士が親子(お母さんと娘さん)でしたので日中は一緒に活動していたようです。 ファームステイが終わって子どもたちと再会した時は、楽しかったと言う子と不満たらたらの子に分かれました。どうやら娘さんの家に滞在していた子どもたちもお母さんの家に行ったようで、お母さんの家の方が断然良かったんだとか。ホームステイは当たり外れがあると聞きますが、まさにその通りだったようです。でも、話を聞いていて、それぞれの子どもに合った家庭に滞在したような気がしました。 みんな一緒に山の中に連れて行かれて3時間ぐらい歩いたそうです。「何のためにやるのか意味がわかりませんでした」と言う子どももいました。「君たちにはまだわからないだろうなー」

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小学校での交流を望んでいたのですが、イースターホリデーで学校がお休み。そのため教会でニュージーランドの子どもたちと、カードやおやつを作ったり、竹トンボ飛ばしや西村副理事長のレクで交流しました。 竹トンボ飛ばしはニュージーランドの子どもたちにも好評でした。

 

 

 

 

 

 

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ホットケーキのようなお菓子を作り、好みで生クリームとジャムを乗せて食べました。自然体験学習会で作っているホットケーキより少々甘目でした。

 

 

 

 

 

 

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ニュージーランドの子どもたちとの交流を終え、銀行で両替をしテプケにあるキウイの観光農園に行き英語(約30分)のツアーに参加しました。子どもたちは耳が英語に慣れてきたようで、日本語も英語に聞こえるとか(羨ましい!)。キウイの収穫までには2~3週間早かったため、採って食べることができなかったのが残念でした。

初めての両替。パスポート又は航空券とお金を渡せば、英語がしゃべれなくても大丈夫ですが、最後にサインが必要なので、何を求められているか察する力は必要です。ニュージーランドドルをゲットしたので、早速キウイの観光農園でお買い物を楽しみました。

 

 

 

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ロトルア湖周辺で自然観察。 西村副理事長が「この木何の木」と聞くと「きになる木」と返ってくる。でも、幹に触ったり寝転がって写真を撮ったりと、楽しそうに自然と触れ合っていました。

ブラックスワンは珍しいようで、子どもたちに人気でした。

 

 

 

 

 

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ロトルアは温泉町。町を歩いていると硫黄の匂いがし湯気が出ている所もあり、別府のような感じです。泊まったB&Bでは温泉に入りました。ちなみにロトルアは別府の姉妹都市だそうです。

ロトルアはニュージーランドの中で、マオリ人が比較的多く住んでいる町で、マオリの蒸し料理(温泉で野菜を蒸す)が有名なようです。 別府でも地獄蒸しをしているので、世界中の温泉町には同じような調理があるのかもしれないですね。

 

 

 

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両替は経験したので、今度は郵便局で絵葉書を日本に送ってもらいました。 住所と宛名は日本で年賀状を出す時と同じように日本語で書いて、その下にJAPANと書いておけば届きます。 宿泊していたB&Bで送付先をちゃんと書いているか見せてもらったら、住所しか書いてない子、住所の次に郵便番号を書いている子、郵便番号と住所だけで宛名のない子などなど。これには大人は「びっくりぽん」。「これじゃー届かんがー」。おそらく年賀状の宛名もお父さんかお母さんにパソコンで印刷してもらってて、自分で書くなんてやったことがないのでしょう。

スタッフが郵便局の人に「練習をさせているのか」と聞かれ「そうだ」と答えると、「one two dollar stamp please」と言うのよと子どもにゆっくり教えてくれ、ちゃんと言えるまで何度も繰り返してくれました。ニュージーランドの人は優しいなー。

 

 

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ロトルアの「Mountain Jade」と言うヒスイのアクセサリーを作っているお店で工場を見学しました。もちろん英語での説明です。あらかじめ日本語のパンフレットを読んで大まかなことは理解していたからでしょうか、何となく言っていることが分かったらしいです。 ヒスイを磨かせてもらったり、原石やマオリの武器を模した物を持たせてもらいました。

 

 

 

 

 

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ロトルアからオークランドに移動する途中、ワイトモで土ボタルを見ました。日本でもニュージーランドの土ボタルは耳にしたことがありますが、実のところ「土ボタルって何?」でした。 英語では光る虫(Glowworm)、蚊に似た幼虫が真っ黒な鍾乳洞の天井にへばりついて光っています。幼虫は体から糸を垂らし光に集まってくる虫を捕まえます。125年前に発見され、当時はお金持ちが優雅に着飾って土ボタル見物にやって来てたそうです。

土ボタルはとても繊細で光を浴びたり、人の声がすると光るのを止めてしまうので、カメラ撮影とおしゃべりは禁止。 洞窟の中に天の川が広がっているような幻想的な光景をお見せできなくて残念です。

 

 

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土ボタル見学の後、近くにある「ローズガーデン」でBBQランチ。 西村副理事長と今回の研修を企画する際、できるだけ観光旅行的なものは避けるようにしていました。しかし自然体験学習会では食文化を伝えることも目的の一つにしていますので、ニュージーランドのBBQを経験させたくてプログラムに入れてもらいました。 日本ではBBQでは焼き肉用の肉を使いますが、向こうではステーキサイズの肉を焼きます。肉は一般に牛、豚、羊を食べるようですが、今回は牛肉で焼き加減を、レア、ミディアム、ウエルダンから選びました。日本人のガイドの人が、レアは日本人には合わないだろう、ウエルダンは固すぎるかもということでミディアムにしました。虫もいない戸外での食事は、とても気持ち良かったです。 ここのガーデンにもいろいろな木がありましたので、食事後は西村副理事長と自然観察もしました。

 

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