自然体験活動指導者養成研修:1日目(2016.10.29)
研修の参加者は、子どもの自然体験学習会やキャンプで、子どもの活動をサポートしてくれている学生でした。 自然体験活動の指導者である西村副理事長が、子どもの活動を始める前に「何のためにこの活動をしますか」と子どもたちに問いかけられます。皆さんは、何のためにやると思われますか? 応えは「立派な大人になるために」です。
今年の研修は「立派な大人とはどういう人だと思いますか」という、学生への問いかけで始まりました。1人ずつ自分が考える「立派な大人」について話ました。
その後、西村副理事長が影響を受けた人物や小説を紹介しながら、本を沢山読んで自分が理想とする指導者像を膨らませていくことの大切さを説かれました。 数年後には社会人となる学生にはとても貴重な話だったと思います。
植物を観察しながら、葉の付き方(対生、互生)、複葉(三出、掌状、羽状)、鋸歯、裂片等の葉っぱの特徴や万葉植物等、専門的な知識を学びました。 研修2日目には、各自がミニ観察会をしないといけないので、みんな真剣に先生の話を聞いていました。
野外料理では、かき揚げ、おひたし、味噌汁を作ってもらいました。食材の切り方の指導と段取りができるようになってもらいたいので、野菜をたくさん切るメニューにしました。 ごはんを炊くときの水加減を覚えて欲しいので、ごはんは鍋で炊きました。
いきなり段取り良く作るのは至難の業。どうなることかと心配しましたが、何とか完成。 おいしいお昼ごはんをいただきました。
この研修に参加した学生が一葉に「体験して良かった」、「次の人にも体験して欲しい」と言う木の伐採。今年はアラカシの木を伐りました。
アラカシの周りの雑木や、邪魔になりそうな木の枝を切って木が倒れやすいようにしました。倒そうとする側から直径の1/3の所までノコを入れ、次に1/3の所をめがけ45度の角度で切り、受け口を作りました。それから、受け口の真反対側をノコで引きました。
後2~3センチぐらい残った所で、切り口に木で作った楔を打ち込みロープで木を引っ張って倒しました。
11月に自然体験学習会で、子どもたちがこの木を50センチの長さに切ります。丸太切りしやすいように、枝を落として数か所にまとめました。学生は達成感を味わえたようでした。こういう経験はめったにできないですもんね。