ナワシロイチゴ

バラ科キイチゴ属の落葉樹(らくようじゅ毎年葉が枯れて、一定期間休眠する<といっても春にまた花や葉がつくように栄養や力をためているのである>木のこと)。別名サツキイチゴ。

山野の日当たりのよいところに生えます。枝はつる状に地をはうようにのびて、茎や枝にはやわらかい毛や下向きのとげがあります。

葉は互生(ごせい・茎にたがいちがいに生えること)し、小さな葉のようなもの(これを専門用語で小葉<しょうよう>といいます。1枚の葉に見えるが、葉を形成する部分であって、それだけが葉ではない)が3枚集まって1つの葉になっています。まわりにはやわらかいぎざぎざがあります。このナワシロイチゴやタカノツメ、コシアブラ(どれも食べられます)のように一見葉が何枚もあるようだが、実は複数の小葉が集まって1つの葉と数える形の葉がありますが、これを「複葉(ふくよう)」といいます。

5~6月、赤紫色の小さい花がつきます。実は直径約1.5センチの球形のものがなり、6月ごろに赤く熟し、生で食べたり、ジャムや酒につけてイチゴ酒を作ったりします。ジャムや酒もおいしいと思いますが、やはり生で食べた方がその実の味がよくわかるかもしれません。

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