ドクダミ
ドクダミ科の多年草(たねんそう・芽が出て枯れるまでのいわゆる一生が2年以上の植物。一度枯れても根は生きていてまた芽を出す)平地の日陰、特に湿り気のある場所に集まって生えます。
葉はハートの形をしていて、表面や縁に赤みがあるのが特徴です。5~7月に写真のような白い花をつけ、草全体からくさいにおいがします。なみ滝藤原園のドクダミが生えているところに行った時、このくさいにおいを吸ってせきこんでしまいました。(・・・)近づくときは少し注意が必要かもしれません。
開ききっていない葉を塩ゆでして、水に半日ほどさらしてくさみをとってあえ物にしたり、生で天ぷらにしたり、乾燥させてお茶にしたりします。お茶は高血圧の予防、(あまり書きたくないが)便秘の解消やいわゆる利尿(おしっこがよく出ること)に効果があります。はれものや切り傷、皮膚のただれなどに生の葉をもんだり、葉を火にあぶってはる使い方もあります。ドクダミは薬草としてよく知られているでしょうが、またの名を「十薬」(じゅうやく)といいます。
ちなみにこの花の花言葉は白い追憶(ついおく・昔のことを思い出すこと)。花の色の通りで、何か悲しげな、寂しげな感じがします。しかし、それとは逆に薬になる植物、強いにおいのする植物という「強烈な」特徴があるのがこのドクダミと思うのです。