森の生活体験教室:夜咄編(2017.5.2)
田舎に住んでいると夜の交通手段はマイカーかタクシー。タクシー使っても、ホテルに泊まっても高くつくので、お酒を飲んでうだうだ話をする機会も減ってしまいます。最近では、ざまざまな年齢の人が集まってお酒を飲む機会も少なくなっているような気もします。「野外活動場は寝袋で泊まれる。これだったら酒飲んでもいいわ。私(スタッフ)も飲める!」。思い立ったら則行動。森の生活体験教室:夜咄編を始めることにしました。
夜咄編の1回目は春の天体観測。天体観測は、これまで里山交流会(親子参加)でしていました。子どもより大人が盛り上がっていたので、試しに森の生活体験教室(18歳以上対象)でやってみました。参加者は宇宙の神秘に興味深々。とても中味の濃い観察会となりました。参加した大学生は、天体観察がとても楽しかったようで、その後夜空を眺めるようになったそうです。どこででも、一人でもできる楽しみ方を知っていると、暮らしがちょっと豊かになるかな。
後日指導下さった吉田先生に観察したものを尋ねました。以下は、そのお返事です。
「最初は三日月を観ました。 次に、春の星座「しし座」、西の空に沈む冬の大三角(プロキオン、シリウス、ベテ ルギウス)、 春の大三角(デネボラ、アークトゥルス、スピカ)、春の大曲線(北斗七星、アーク トゥルス、スピカ)を観て、 そして、木星と4つのガリレオ衛星を観て、400年前に地動説を唱えたガリレオの心 境?になりました。 最後に、北斗七星のミザールを望遠鏡で観て二重星であることを知りました。」
天体観測の前に参加者と夕食を作り、ビールを飲みながら食事をしました。夕食は水餃子、押し寿司、すまし汁。押し寿司には、セリやヤマフジの花も使ってみました。
お酒が入ると参加者の会話もはずみます。参加した学生は、人生の大先輩方の経験談なども聞けて良かったのではないかと思います。ちなみに全員が読書を勧められました。先生にもよるそうですが、最近は大学で先生と勉強以外のことを話す機会は殆どないとか。もったいないな~。
里山交流会では、天体観測が終わると解散でした。今回は終わってからもお茶しながら1時間ばかし盛り上がりました。宿泊された方は、のんびりできたと喜んでおられました。
大人を対象とした活動は、NPO法人の活動を始めてから試行錯誤の連続です。色々やってみましたが、なかなか上手くいきません。夜咄編をやってみて、スタッフがおぼろげながら「こんな感じがいいなー」と思っていたものにちょと近づいたような気がしますが、さて…..