自然体験学習会:五感で楽しむ里山の12ヶ月(2018.11.18)

並滝寺池周辺の紅葉は終わりに近づき、冬の足音が近づいてきました。

11月は恒例の丸太切り。子どもたちに大木の伐り方や倒れる様子を見てもらいたいので、まず指導スタッフがコナラの木(樹齢約80年)を倒しました。伐る前に安全対策。コナラの木の正面にある木の幹に滑車を取り付け、コナラの枝に掛けたロープを滑車に通し、コナラが倒れてこない方向にある木に結びました。コナラをチェーンソーで切り進め、コナラの上部が揺れ始めたら、チェーンをーを止め皆でロープを引っ張ってコナラを倒しました。こどもたちは、「木が倒れる音がすごかった」「去年より迫力があった」とちょっと興奮気味。大きな木がどのように倒れるのか、倒れる時の音を知っておくことは、自分の身を守るために大切なことですね。

倒した木の細い枝を片づけ、力試しを兼ねて直径5~20センチぐらいの枝を、1メートルの長さに切りました。3月にジャンボ椎茸菌を植えます。

 

 

 

 

 

本番に向けてほっかほかの焼き芋(ピザ窯で焼きました)でエネルギー補給。くじら農園で育てた紅はるかと安納芋は甘くてしっとり。

 

 

 

 

 

 

直径30~50センチの丸太切りに挑戦。直径30センチぐらいの部分は1時間ちょっとで切り終わりましたが、節の部分や幹が大きい所になると大苦戦。切り落とすまで2~3時間かかりました。幹の部分は薪にしてピザ窯で使ったり炭にします。

切ってるさなか突如酒づくりの歌が聞こえてきて、知っている子が一緒に歌いだす。この余裕と遊び心にはビックリ。

 

 

 

お昼までに終わらなくても誰も止めるとは言いませんでした。取りあえずお昼ご飯を食べてから続けることにしました。最初乗り気でなかった子も、他の子に触発されたのか最後まで頑張りました。切り終わった時、子どもたちの表情は不思議ととても穏やかです。丸太切りはもくもくと自分の心と向き合う作業です。くじけそうな自分に負けずにやり抜いた自信の現れでしょうか。

切り終わった子が「先生が言われたことの意味がわかたった」と話してくれました。始めの会で西村先生が「粘り強さをつけるために丸太切りをします」と言われ、ノーベル賞を受賞するような偉大な成果も、粘り強くやり続けることによって生まれていることを話されました。

お昼ごはんの後は、丸太切りと玉ねぎの苗植えに分かれて活動しました。玉ねぎの苗植えは、丸太切りが終わった子、学生、指導スタッフが担当。

7月の土砂崩れから復旧しつつあるくじら農園に玉ねぎの苗を植えました。くじら農園は畑の土がサラサラで水はけが良すぎるためか、玉ねぎがあまり大きく育ちませんでした。小さい玉ねぎは、子どもたちが料理に使うのに丁度良いのでスタッフは重宝しているのですが、畑担当の西村先生は面白くない。西村先生は、土砂崩れで粘土質の土が畑に入ってきたので、来年は大きな玉ねぎができるのではないかと期待してます。

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