自然体験学習会:五感で楽しむ里山の12ヶ月(2020年6月21日)

新型コロナウイルス感染症対策で4月、5月の活動を中止したので、2ヶ月ぶりの活動となりました。園内に元気な子どもたちの声が響きわたると、一気に活気づきます。なみ滝藤原園は「子どもたちの里山」なんだね。

今月の活動は野鳥観察、バードコールづくり、じゃがいも掘り。まず双眼鏡の使い方を教えてもらい、密とマダニに気をつけてなみ滝藤原園内の「万葉の森」で自然観察をしました。キビタキ、ホトトギス、ハシボソガラス、カケス、ウグイスは鳴き声が聞こえるだけ。この日観察できたのは、ホオジロ、ヒヨドリ、メジロ、ツバメ、コゲラ。その他、イシガメ、トノサマガエル、シオカラトンボ、コシアキトンボ、クロスジギンヤンマ、イノシシのぬた場。

バードコールは木と金属の棒をこすり合わせて鳥の鳴き声を出す道具です。,春にスタッフが色々な試作品を作って鳴らしていると、鳥が近寄ってきていました。

子どもたちは、樫や桜などの固い木の枝か垂木を5センチぐらいの長さに切り、中心にドリルで穴をあけてもらい、穴にチョークを塗ったネジを差し込みます。

 

 

 

ネジを締めたり緩めたりを根気よく繰り返していると、鳥の鳴き声のような音がしてきます。音が出る位置があるのでそれがつかめると、良い音がでます。離れたところにいると、たくさんの鳥がやって来てさえずっているように聞こえました。

音が出ると楽しくなったのか、2~3個作った子もいました。

 

 

 

今回は3密を避けるために野外料理はしないことにしました。そうすると活動が2時過ぎには終わってしまう。何をしようかと考えていたところ、くじら農園のじゃがいもが掘り時になっていました。ちょうど良いので子どもたちに掘ってもらいました。色々なサイズのじゃがいもが沢山できていました。来月はポテトサラダだ。秋になったら、ピザ窯で焼いてバターをつけて食べよう。

じゃがいも掘りの前に、ホンタデとイヌタデの食べ比べをしました。ホンタデで、アユの塩焼きを食べる時につきものの「たで酢」を作ります。独特の辛味があります。

 

お昼ごはんは、ちらし寿司、すまし汁。ちらし寿司の具は、ニンジン、タケノコ、活動場所で採れた椎茸、わらび、インゲン豆。すまし汁は、昆布と鰹で出汁を取りました。お椀にわかめ、麩、山椒の葉を入れ汁を注ぎました。

 

 

 

 

 

おやつは、柏餅と黄な粉のブラマンジェ。柏餅の葉は、野鳥観察の時に採ってきました。あんこが苦手な子用にイチゴジャムを入れてみましたが、ジャムの水分が多いからか蒸していたら餅が割れて中からジャムが出てしまいました。何も入れない方が良かったのかも。

黄な粉のブラマンジェは、牛乳、コーンスターチ、砂糖、黄な粉、レモン果汁で作りました。冷蔵庫で冷やして食べる前に黒ごまペーストと黒蜜をかけると、コクが出て一層美味しくなりました。

今回は、いつも子どもの指導をしてくれる広大生が、大学からサークル活動が禁止されているため参加できませんでした。小学生のころ活動に参加していた大学生と自然観察指導員の保護者に助けられて何とか乗り切りました。おじいちゃん、おばあちゃん世代のスタッフが丸一日子どもの面倒を見ると、さすがにヘトヘトになりました。学生の力は偉大です。

コメントを受け付けていません。