自然体験学習会:五感で楽しむ里山の12ヶ月(2020.7.19)

今年は新型コロナウイルス感染、記録的な大雨による災害で、多くの人が大変な我慢と苦労を強いられています。各地でイベントも多数中止になっています。東広島市は新型コロナウイルスの感染者、今回の大雨による被害とも少なくてすんでいます(とは言っても土砂崩れで二人がお亡くなりになりましたが)。ただ、「新しい生活様式」により、これまでと同じような生活はできず、何かと不便です。

子どもの自然体験活動も三密を避けるとなると制約も多く、活動にも工夫が必要です。子どもの指導をしている学生が大学の方針で参加できないのが一番痛いですが。

 

今月は、釣りと並滝万葉集づくりをしました。釣りはくじら農園でのミミズ掘りから。このところの長雨のお陰で、簡単にゲットできました。

雨で並滝寺池の水が増え、釣る場所も限りがあり、釣れるか心配していました。実際やってみると、ブラックバスやブルーギルが30匹以上釣れました。ブラックバスが釣れたのは数年ぶりのような気がします。「食べるか」という声も出ましたがお断りし、釣った魚はコンポストの中にダイブ。

 

 

今月もお昼ご飯とおやつは、スタッフが作りました。お昼ご飯はキーマカレーとポテトサラダ、おやつはカルピスゼリー。キーマカレーは、「ここのカレー美味しいよね」と子どもたちに言ってもらえる人気者です。ごはんをいつもより多めに炊きましたが、見事完食。

先月子どもたちが掘ったじゃがいもで、ポテトサラダを作りました。ポテトサラダには、ゆで卵、ハム、くじら農園産のキュウリを入れました。胡椒がダメな子がいるので、マヨネーズだけ使いました。中学生から「味がない」という声が上がり、やっと塩コショウの出番。各自好みの量をかけました。「そんなにかけるのー」という子もいました。

カルピスゼリーは、ゼラチン、水、牛乳、カルピス、レモン果汁で作りました。今回はブドウカルピスにしました。ブドウカルピスと聞いた子どもたちの反応は……..(「ブドウカルピスは人気がないの????)。とりあえず、美味しそうに食べてくれたので良かった。

なみ滝藤原園には「万葉の森」があります。そこには、万葉集に登場する植物がたくさんあります。活動の指導をしているくじら先生は万葉植物に関する本を出しておられます。そんなこともあり、子どもたちに『並滝万葉集』を作ってもらうことにしました。

まず、くじら先生が子どもたちになじみのある植物を詠んだ和歌とその意味を紹介しました。和歌の作り方の基本(5,7,5,7,7)を教えてもらい、各自3首を目標に歌を詠みました。

 

簡単に作ってしまう子、最後の最後まで悩みぬいてやっと1首作った子など、さまざまでした。どの歌も子どもたちの素直な心と瑞々しい感性にあふれたすばらしいものでした。いいい歌を作ろうと、つい色気を出してしまう大人に作れません。参りました。

子どもたちが作った歌をいくつか紹介します。

「もみじの葉 手の平よりも 小さな葉 秋になったら 赤くなるかな」

「初夏の池 かめのとなりに 蓮の花 ピンクの色と かめの緑と」

「つゆあけに 葉の上にしずく きらきらと 空は晴れて 夏の風」

「せみがなく 夏の季節の クヌギの木 虫取小僧 虫の天敵」

最後にくじら先生が、「今日の万葉集づくりについて書いて新聞に投書してみましょう」と言われました。子どもたちの文章が新聞に掲載されることを願います。

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