ブタナ

キク科の植物で、空き地や道端などに生える多年草。(たねんそう・種から芽が出て伸び、花が咲いて枯れるまでの「一生」が1年未満の植物を一年草<いちねんそう>と言うのに対し、多年草とは「一生」が2年以上続く植物のこと。多年草は一度枯れても根は生きていてまた芽を出す。)もとはヨーロッパの植物で、これも外国から日本にやってきて根づいた帰化植物(きかしょくぶつ)です。

茎は20~60センチになり、6月~9月、上の先に直径3~4センチの黄色い花をつけます。下側には地面に近く葉が生えていますが、実は茎から生えています。このようなつき方をする葉を「根生葉(こんせいよう)」といいます。 ブタナの根生葉はぎざぎざのある長いだ円形をしています。

ちなみにこの草は漢字では「豚菜」と書き、フランスの俗名(ぞくめい・世間で呼ばれている正式ではない名まえ。あだ名といえばいいのかな。ブタナという属名は日本語で豚のサラダの意味)を訳したものだそうです。 この草は豚が好んで食べるのでしょうか。この草は名前の由来だけでなく、葉のつき方など外見にも「個性」が大いに見える気がします。花言葉は最後の恋。なんか悲しげな言葉ですが。しかし、私はこの花はタンポポみたいで好きです。(タンポポも同じキク科です。ブタナは本当にタンポポに似ています。見ればそう思うでしょう。ただ、タンポポの葉はとげとげしさがありますが、ブタナの葉にはタンポポほどのとげとげしさはありません)

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