キショウブ

池のそばや湿地などに生える、ヨーロッパ原産でアヤメ科の多年草(たねんそう・芽が出て花が咲き、枯れるまでの期間が2年以上の植物。1度枯れても根は生きていてまた芽を出す)。

もとは明治時代に観賞用に輸入されたものだが、野生化して日本各地に広まりました。葉の間に高さ50~100センチの茎をのばし、5~6月、先に黄色い花をつけます。葉は根もとから2列出て、中央に太いすじがあって細く、長さは50~100センチ。漢字では「黄菖蒲」と書きます。ちなみに端午の節句(こどもの日)でおなじみのショウブ(菖蒲湯が有名ですね)はキショウブと同じく初夏に花が咲き、葉もそっくりですが、サトイモ科です。

それでもショウブもキショウブも初夏を彩る草であることに変わりはないでしょう。2013年5月現在、なみ滝藤原園内の並滝寺池の近くに紫色のショウブの花とともにこのキショウブも咲いています。紫と黄色が美しく、見ていると私はちょっと幸せな気分になりますが、いかがでしょうか。ちなみにキショウブの花言葉は明るい笑顔です。

メセナSUN-CLUB学びの森では万葉集(まんようしゅう)という奈良時代の歌集に植物を学び、親しむ万葉の植物講座を行っていますが、これにちなみ、つたないながら並滝寺池のそばに咲いているキショウブを見て一句。(万葉集に俳句はないが)

初夏の日に 水面を照らす キショウブよ

それから、2013年9月28日現在、この日メセナSUN-CLUB学びの森の行事として里山交流会を行い、その中で上に書いた並滝寺池にて釣りをしました。ブルーギルなど釣った魚は南蛮づけ(魚をあげたものをタマネギなど野菜を入れた<ここではタマネギを使った>酢じょうゆだれにつけたもの)にしていただきました。我々メセナSUN-CLUBスタッフと参加者の方ともに楽しい時を過ごしました。メセナSUN-CLUB学びの森ではこれ以外にも万葉の植物講座やその他カルチャー教室、実際にピザを作って自然に囲まれて味わおうというピザ作り体験といった様々な行事をしています。自然に興味のある方、料理に興味があって作ってみたい方、自然に興味のある方、学んでみたい方、ご参加をお待ちしています。くわしくはこのサイトのそれぞれ該当する欄をごらんください。

 

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