トンボソウ

湿り気のある林に生えるラン科の多年草。(たねんそう・種から芽が出て、花が咲き枯れるまでの一生が2年以上続く植物のこと。多年草は一度枯れても根は生きていてまた芽を出す)

茎は細く、高さは15~35センチ。茎の下に2枚の葉が同じところから生えています。形は細いだ円形で長さ8~13センチ、幅は1~3センチ。(2枚葉が出ているところが虫のトンボに似ていると思いますが、いかがでしょうか)花は7~8月に咲き、薄い緑色で穂のようにたくさんつきます。ほぼ全国的に分布しますが、広島県内では東部と北部のブナが生えている場所に、ごくまれにあります。

漢字では蜻蛉草と書きます。よく見るとこの植物はトンボが羽を広げているように見えますが、いかがでしょうか。

メセナSUN-CLUB学びの森では万葉集(まんようしゅう)という奈良時代の歌集に植物を学び、親しむ万葉の植物講座を行っていますが、これにちなんでつたないながら一句。(万葉集に俳句はないが)

野を見れば 緑の蜻蛉 舞う夏よ

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