投稿者アーカイブ: mscadmin

自然体験学習会:五感で楽しむ里山の12ヶ月(2021.3.21)

『NPO法人メセナSUN-CLUB学びの森』最後の自然体験学習会です。自然体験学習会の日は、だいたい天気がいいのですが、珍しく雨。最後になるのを惜しんでいるかのようです。この日は東広島市内の小学校の卒業式。殆どの子はお昼ごはんから参加となりました。朝からの参加は小学生1人と中学生3人。とても静かに活動が始まりました。

午前中は椎茸の菌植えをし、午後から子ども神社『里山万葉乃宮』を完成させました。

椎茸菌用の穴を開ける電動工具の使い方を教えてもらい、おそるおそるトライ。穴を開けた所にジャンボ椎茸の形成菌をはめ込みました。全部で40本ぐらい植えました。

 

椎茸菌植えは単純作業。飽きてくるので、すぐそばに置いてあるほだ木から椎茸を取り、焼いてもらって食べました。肉厚で美味しいです。

 

 

 

 

 

 

子ども神社『里山万葉乃宮』づくり。先月の活動では、3月に皆でロープを引っ張て鳥居を建てる予定でしたが、天気予報は雨。雨の中の作業は危ないので、指導スタッフが前もって建てました。鳥居を建てるのを楽しみに参加した子もいたので、、、酷な雨だったかな。子どもたちは、鳥居用に掘った穴に石と土を入れ表面を木槌などでたたいて固めました。

鳥居は活動場所にあった檜を伐採し、指導スタッフが作りました。DIYで小屋を作る人たちですが、鳥居を作るのは難かしかったそうです。

 

 

祠を設置するために深さ30センチの穴を掘りました。指示された大きさと形の穴になるよう、知恵を出し合いました。

 

 

 

 

 

 

掘った穴に水平になるよう調整しながら祠を設置し、穴を埋め戻しました。

 

 

 

 

 

 

里山万葉の宮の祠の完成です。

祠は、祠担当の指導スタッフが活動場所にあった檜の材を製材し作りました。屋根には鳥居を作るために伐採した檜の皮を使いました。祠の中の天女の絵は、活動に参加している中学生に書いてもらいました。活動場所の真向かいにある虚空蔵山には、晴れた日には天女が舞い降りて遊んだという言い伝えがあります。活動に参加している子どもたちにぴったりと思い天女の絵にしました。ご神体は、ご神体担当スタッフが活動場所にあった枯れた桜の木の芯の部分を彫って作りました。

神社の名前は、最初は「里山神社」の予定でした。でも、これでは何かしっくりきません。活動場所の自然園には万葉集に詠まれている植物が80種類ぐらいあります。西村先生が子どもたちに、その植物を詠んだ和歌と植物の特徴や効能などの話をされる。また自然界に色々な植物があるように、活動に参加している子どもたちはみんな違って、それぞれが個性的です。でも皆がそれぞれを認めあい響きあいながら活動している、「万葉」という言葉がぴったりと思い、「里山万葉宮」にする予定でした。祠担当スタッフから「万葉乃宮」の方が柔らかくで良くないかと提案があり、最終的に『里山万葉乃宮』に決まりました。皆の熱意、知恵、技術の結晶が、里山万葉乃宮です。

里山万葉乃宮の場所は、なみ滝藤原園を作られた人が神社を作る予定で整備されていた所です。だからでしょうか、鳥居も祠を設置しても違和感なく、前からそこにあった感じです。

平成21年から。子どもの自然体験活動と並行して荒れ果てたなみ滝藤原園の整備をしてきました。NPO法人メセナSUN-CLUB学びの森最後の活動日に、また、神社の構想から数十年後に、鳥居と祠を設置し作られた人の思いに応えることができ、感無量です。

 

 

毎年3月は、卒業記念で6年生が餅つきをします。今年は新型コロナの影響でそれができないので、ちょっと奮発して焼肉丼にしました。子どもの本音は「肉が少ない!だったかも。焼肉丼だけでは物足りないので、西村先生がポトフを作って下さいました。

おやつは、活動場所で採ったナツハゼとブルーベリー入りのスコーン。イギリスのお菓子です(写真を撮り忘れました)。

自然体験学習会:五感で楽しむ里山の12ヶ月(2021.2.21)

12月と1月は、広島県内でコロナウイルス感染者が増加したためお休みにしたので、2ヶ月ぶりの活動となりました。晴れて暖かくなり気持ちよく活動でき、半袖になる子もいました。

毎年2月には鳥の巣箱を作って掛け替えます。しかし巣箱作りは密になってしまうので中止。巣箱を掛け替えるとすぐ活動場所でシジュウカラのさえずりが聞こえるようになるのですが、今年はそれがなくて寂しいです。

 

 

巣箱づくりの代わりに、11月に丸太切りしたコナラの木を一輪車に載せて活動場所に運んで薪割をしました。

運ぶ時に使ったロープの片づけ方(手と肘を使ってロープを巻きます)を教えてもらいました。

 

 

 

 

 

上手に巻けたよ

 

 

 

 

 

 

 

丸太運びが終わったところで、おやつ休憩。焼き芋で小腹を満たしました。

さつま芋は活動場所で育てたものです。さつま芋は寒さにとても弱い。気温が10度以下の日が続くと腐ってしまいます。いつもは12月の活動で残っているさつま芋を全て焼き芋にします。昨年は12月に活動ができなかったので、試しにスタッフが焼き芋にして冷凍しました。それを自然解凍し、ピザ窯で10分ぐらい温めました。美味しさは、いつもの焼き芋と変わらなかったです。

 

 

自分で木を選んで割りました。節のある木を選んだ子は割るのに苦労しました。

薪割のコツは、洋式トイレに座る要領でお尻を一気に下げる。腕の力で斧を振り下ろしても、細い木であれば割れるかもしれませんが、直径20センチぐらいの木はびくともしません。コツをつかむと、割った瞬間パカンと音がして気分がスカッとします。1本割ったら止めると思っていたのですが、上手に割れて気持ち良かったのか、殆どの子が2~3本割りました。

 

 

 

 

 

 

例年、12月から3~4か月かけて何かを作ります。昨年はバーべキュー窯を作りました。この冬は、子ども神社(里山万葉乃宮)を作ることにしました。実際に子どもたちが関われることは少ないのですが、日本の伝統工法の「木組み」を知る良い機会だと思いました。しかし、新型コロナウイルス感染予防で12月と1月の活動ができなかったため、指導スタッフが制作を進めました。そんなわけで、子どもたちには弁柄を塗ってもらうことにしました。

作業に取り掛かる前に、西村先生が里山万葉乃宮の神様が子どもたちを見守ってくれるようお願いしました。弁柄を塗る前に、檜の表面が滑らかになるよう、紙やすりで磨きました。

弁柄は古代から使われてきた顔料の一つだそうです。鳥居を弁柄で塗ることにしたのは、ペンキは年数が経つと色が落ちますが、弁柄は色落や変色しないのだそうです。

 

 

 

 

 

檜の表面が滑らかになったところで、弁柄を塗りました。1回塗るだけでは色が薄いので、数回重ね塗りをしました。品のある赤色の鳥居ができそうです。

 

 

 

 

 

お昼ごはんは、ピザパン、チーズパン、野菜スープ。

ピザパンに使ったピザソースは、活動場所で育てた玉ネギを使って作りました。

 

 

 

 

 

野菜スープは、玉ねぎ、人参、キャベツ、ソーセージ、ベーコン入り。

 

 

 

 

 

 

おやつは、チョコレートケーキ

 

 

 

 

 

自然体験学習会:五感で楽しむ里山の12ヶ月(2020.11.8)

前日が夕方ぐらいまで雨だったので、朝はそんなに冷え込まなかったです。でも並滝は山の中。市街地に比べるとやっぱり寒い。朝はドラム缶で火を焚いて暖を取りました。

このところの冷え込みで、なみ滝藤原園内や並滝寺池周辺の木々の紅葉が進み、緑の中に赤や黄色が目立つようになりました。

毎年11月はコナラの木を伐ってもらい丸太切りをしています。大きな木が倒れる時の様子を見て迫力を体感しておくことも、自分を守ることにつながると思い、子どもたちの前で伐倒してもらいます。チェーンソーを使いますが、直径40センチ以上のコナラとなると、倒すまで思いのほか時間がかかりました。

コナラの木と、あらかじめ伐っておいたアラカシを50センチの長さに丸太切りしました。コナラやアラカシは堅いので、チェーンソーでも簡単には切れません、それをノコで引くとなると、とても時間がかかって大変です。

切った所の太さにもよりますが、1~2時間かけて切りました。切り終えた瞬間の笑顔は最高です。安堵と達成感がにじみ出てました。「来年はもっと大きいのを切りたい」という声も聞こえてきました。

 

 

一番大きかった所は、直径40センチ。大人には切れないだろうな~。

 

 

 

 

 

 

くじら農園に玉ねぎの苗を500本植えました。畑の上に線をひき、その線を4等分して穴を開け、そこに苗を植えて土をかけました。

苗植えが終わったら自然観察。山上憶良の秋の七草の和歌を習いました。「萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花」。鳥さんが好きなガマズミの実を食べてみました。「酸っぱくて美味しかった」そうです。

 

 

 

お昼ごはんは、麻婆豆腐と冬瓜の中華スープ。麻婆豆腐は給食のレシピを参考に作りました。これだと辛いのが苦手な子も大丈夫でした。

 

 

 

 

 

おやつは焼き芋と栗ケーキ。焼き芋は、くじら農園で育てた安納芋をピザ窯で焼きました。丸太切りの途中で焼きたてをいただきました。

栗ケーキは基本のケーキ生地に、なみ滝藤原園で拾った芝栗とココアを加えて作りました。

 

 

 

自然体験学習会:五感で楽しむ里山の12ヶ月(2020.10.18)

10月も半ばを過ぎると並滝の里山は少しずつ冬に近づいていきます。この日の朝の気温は10度ぐらい。ストーブが恋しい感じでしたが、活動が始まる頃には丁度いいぐらいの気温になりました。

さつま芋やじゃがいもを焼くために、朝ピザ窯に火を入れました。煙突から登る白い煙を見ていると、何故かほっこりします。

今月はくじら農園でピーナツ掘りをし、午後から竹のはしを作りました。

 

ピーナツ掘りは時間がたっぷりあったので、いつもは指導スタッフがしていることも、子どもたちにやってもらいました。

まず、ピーナツの上にかけている鳥や動物よけのネットをはずし綺麗に巻いて片付けました。それからスコップでピーナツが抜けやすいように、ピーナツの周りを掘り茎を束ねて引っ張ると、根にくっついたピーナツが顔を出しました。ピーナツを根からはずして一輪車に入れ、活動場所に持って帰りました。ここでおやつ休憩。ピザ窯で焼いた焼き芋、じゃがバター、じゃがマヨをお腹いっぱい食べました。「どんぐりパンが食べれなくなるから考えて食べて」と言っても、美味しいからやめられない。お腹と心がハッピーになったところで、次の作業。一輪車に水を入れてピーナツを綺麗に洗い、炊飯棟の机の上に広げました。乾燥させてローストしたら食べれるよ。今年はピーナツの出来が悪く、いつもの1/3ぐらいの収穫量でした。

孟宗竹を切り出しナイフで削って箸を作ります。スタッフが気付いた時は、爪楊枝のように先が細くなりすぎて修復不可能ってことも度々です。竹の上下に〇を書き、〇を残すように削ってと言っても、やっぱり爪楊枝に。どうしたものかと、長年の悩みの種でした。その解決策は中国箸にありました。まず、上から下まで同じ太さの2本の丸い棒を作ります。そして箸の先にする方を少しだけ削って細くすると完成です。みんな上手に作りました。

 

 

今までに一番いい箸ができたそうです。家で使っているかな?

 

 

 

 

 

 

お昼ごはんは、どんぐりパンとミートボールのトマトシチュー。パン生地にみじん切りしたマテバシイの実を入れてこね、ピザ窯で焼きました。

ミートボールのトマトシチューは、レシピ通りにすると、トマトの味しかせず酸味も強い。これじゃー食べてもらえれない。塩、コンソメ、しょう油、みりん、ココアを入れても酸味がきつい。試しに牛乳を入れたら酸味が和らぎ、最後に砂糖を加えやっと味が落ち着きました。

 

 

おやつは、さつま芋ケーキ。安納芋をマッシュし、マーガリン、砂糖、卵、牛乳、ホットケーキミックスを混ぜて焼きました。ケーキというより、蒸しパンに近い触感でした。

 

 

 

 

自然体験学習会:五感で楽しむ里山の12ヶ月(2020.9.20)

子どもの自然体験学習会は、今月から12年目の活動に入りました。毎月接している子どもの学年(小学3年~中学生)は同じです。でも、最初の頃の参加者は、もう社会人や大学生になっています。月日が経つのは早いものです。

今月はくじら農園で芋掘りをしてから、木のペンダントづくりをしました。

毎年5月にサツマイモの苗を植え、9月に芋掘りをしています。しかし、今年は新型コロナウイルス感染症対策で5月に活動ができなかったので、苗は指導スタッフが植えました。子どもの活動では、最初から最後まで子どもたちが主体的に活動することを目標にしています。ですから、今年は芋ほりしか体験してもらえず、残念でなりません。

大きなサツマイモが沢山掘れました。約1週間天日干しにします。天日干しすると、美味しさが増します。これをピザ窯で焼くと、とっても美味しい焼き芋になります。

 

 

 

 

 

6月にくじら農園でじゃがいもを掘った時、子どもたちにサラダとバター焼きにすると宣言してしまいました。

ポテトサラダは7月に作りました。でも、暑い時期にピザ窯を使いたくなかったので、じゃがバターはおあずけ。ようやく涼しくなったので、有言実行。

ピザ窯でじんわり焼いたじゃがいもは、皮がパリッとして、うま味が中にギュッとつまってる。焼きたてのじゃがいもにバターを載せ、皮ごといただきました。

 

サクラやモッコクなどの木を使って、木のペンダントやブローチを作りました。

先月、ルームプレートを作った時、大人の予想をはるかに超えたものができました。ですから、今回はどんなものを作ってくれるのか楽しみにしていました。

みんな2~3個作ったようです。お母さんや妹、友達へのプレゼント用に作った子もいました。

 

 

どれもセンスが良くて素敵です。どの子も素晴らしアイデアを持っています。これが大人になるにつれ薄れていくのよね~。大半の人は。どーしてなんだろう。周りの目を気にしすぎているのかもしれないですな。

 

 

 

 

お昼ごはんは、山賊むすびと豚汁。

新型コロナウイルスの感染予防で3月から野外料理はしていません。野外料理のない活動は、どこか物足りません。自分のおにぎりを作るのは問題ないはずなので、山賊むすびを作ってもらいました。お椀にサランラップを敷き、ご飯を入れてもらい、各自好みの具をのせ、その上にご飯をついで、ラップで包むようにしてにぎりました。じゃがバターを食べているので、大きなむすびは作らないだろうと思っていたのですが。。。。(甘かった) 指導スタッフのむすび用のご飯が足りなくなりそうになり、あせりました。子どもの好きな具は、指導スタッフには残してもらえませんでした。

豚汁はスタッフが作りました。

9月22日がお彼岸なので、おやつはおはぎ。作るのが簡単なので、中に餡を入れ外に黄な粉をまぶしました。餡が苦手な子が多いので、外側が餡よりこちらの方がいい感じです。

ちなみに、秋の彼岸は粒あんを使った「おはぎ」、春の彼岸はこしあんを使った「ぼたもち」を作るようです。

 

 

自然体験学習会:五感で楽しむ里山の12ヶ月(2020.8.9)

自然体験学習会は毎月第3日曜日に行っています。しかし今年の第3日曜日は16日。16日はお盆で、おまけに新型コロナウイルス感染症で短くなった夏休みの最終日。これでは、参加者がとっても少なくなりそうなので、一週早めて9日にしました。

夏休み中なので、1日かけてのんびりルームプレートを作りました。板は2月に巣箱を作った時に出た端材を使いました。デザインを板に書き、ノコで切りました。ノコでは難しそうな所も上手に切っていました。カーブはノコだけでは無理なので、ざっくり切って続きは指導スタッフがジグゾーで仕上げました。

切り終わったら紙やすりで表面をツルツルに磨き、バーナーで表面を焼いて黒くしてもらいました。次にプレートにくれよんで色を塗ったり、絵や名前を書き、最後にニスを塗って完成。

完成するのは15時過ぎると思っていましたが、早い子は昼過ぎには出来上がっていて、全員が完成したのが14時半ごろ。これまでは椅子や本箱など3次元のものを作っていましたが、子どもには2次元のものが作りやすいのかもしれないですね。

 

デザイン性のあるルームプレートができました。一人一人の個性が光ってていいですねー。

 

 

 

 

 

 

ルームプレートがとっても早く完成したので、自然観察をしました。

くじら先生から三出複葉(さんしゅつふくよう)について教えてもらい、野外活動場で三出複葉の葉っぱを探しました。

子どもたちが見つけた葉っぱは、タカノツメ、ミツバツツジ、ミツバアケビ、クズ、カタバミ、ヤブマメ、ミツバ、ハギ。

 

 

お昼ごはんは、なすのミートソース丼とマカロニサラダ。なすのミートソース丼には好みでチーズを載せました。

ミートソースは、たくさん作って冷凍しておいたピザソースを使いました。ピザソースにトマト缶、ケチャップ、ウスターソース、みりんを加えても今一、ココアを入れて味がなじみました。ココアすごいそ。

マカロニサラダには、くじら農園で育てたニンジンとキュウリを入れました。

 

おやつは団子。ある本に、安納芋をゆがいて冷凍して半解凍で食べると、シャーベットみたいで美味しいと書いてありました。そこで夏に食べようと、昨年の12月に安納芋を蒸して冷凍しておきました。

団子にみたらし団子のたれや黄な粉をつける代わりに、安納芋を解凍して載せてみました。団子と焼き芋を一緒に食べている感じ。別々に食べた方が美味しかったかも。

 

自然体験学習会:五感で楽しむ里山の12ヶ月(2020.7.19)

今年は新型コロナウイルス感染、記録的な大雨による災害で、多くの人が大変な我慢と苦労を強いられています。各地でイベントも多数中止になっています。東広島市は新型コロナウイルスの感染者、今回の大雨による被害とも少なくてすんでいます(とは言っても土砂崩れで二人がお亡くなりになりましたが)。ただ、「新しい生活様式」により、これまでと同じような生活はできず、何かと不便です。

子どもの自然体験活動も三密を避けるとなると制約も多く、活動にも工夫が必要です。子どもの指導をしている学生が大学の方針で参加できないのが一番痛いですが。

 

今月は、釣りと並滝万葉集づくりをしました。釣りはくじら農園でのミミズ掘りから。このところの長雨のお陰で、簡単にゲットできました。

雨で並滝寺池の水が増え、釣る場所も限りがあり、釣れるか心配していました。実際やってみると、ブラックバスやブルーギルが30匹以上釣れました。ブラックバスが釣れたのは数年ぶりのような気がします。「食べるか」という声も出ましたがお断りし、釣った魚はコンポストの中にダイブ。

 

 

今月もお昼ご飯とおやつは、スタッフが作りました。お昼ご飯はキーマカレーとポテトサラダ、おやつはカルピスゼリー。キーマカレーは、「ここのカレー美味しいよね」と子どもたちに言ってもらえる人気者です。ごはんをいつもより多めに炊きましたが、見事完食。

先月子どもたちが掘ったじゃがいもで、ポテトサラダを作りました。ポテトサラダには、ゆで卵、ハム、くじら農園産のキュウリを入れました。胡椒がダメな子がいるので、マヨネーズだけ使いました。中学生から「味がない」という声が上がり、やっと塩コショウの出番。各自好みの量をかけました。「そんなにかけるのー」という子もいました。

カルピスゼリーは、ゼラチン、水、牛乳、カルピス、レモン果汁で作りました。今回はブドウカルピスにしました。ブドウカルピスと聞いた子どもたちの反応は……..(「ブドウカルピスは人気がないの????)。とりあえず、美味しそうに食べてくれたので良かった。

なみ滝藤原園には「万葉の森」があります。そこには、万葉集に登場する植物がたくさんあります。活動の指導をしているくじら先生は万葉植物に関する本を出しておられます。そんなこともあり、子どもたちに『並滝万葉集』を作ってもらうことにしました。

まず、くじら先生が子どもたちになじみのある植物を詠んだ和歌とその意味を紹介しました。和歌の作り方の基本(5,7,5,7,7)を教えてもらい、各自3首を目標に歌を詠みました。

 

簡単に作ってしまう子、最後の最後まで悩みぬいてやっと1首作った子など、さまざまでした。どの歌も子どもたちの素直な心と瑞々しい感性にあふれたすばらしいものでした。いいい歌を作ろうと、つい色気を出してしまう大人に作れません。参りました。

子どもたちが作った歌をいくつか紹介します。

「もみじの葉 手の平よりも 小さな葉 秋になったら 赤くなるかな」

「初夏の池 かめのとなりに 蓮の花 ピンクの色と かめの緑と」

「つゆあけに 葉の上にしずく きらきらと 空は晴れて 夏の風」

「せみがなく 夏の季節の クヌギの木 虫取小僧 虫の天敵」

最後にくじら先生が、「今日の万葉集づくりについて書いて新聞に投書してみましょう」と言われました。子どもたちの文章が新聞に掲載されることを願います。

自然体験学習会:五感で楽しむ里山の12ヶ月(2020年6月21日)

新型コロナウイルス感染症対策で4月、5月の活動を中止したので、2ヶ月ぶりの活動となりました。園内に元気な子どもたちの声が響きわたると、一気に活気づきます。なみ滝藤原園は「子どもたちの里山」なんだね。

今月の活動は野鳥観察、バードコールづくり、じゃがいも掘り。まず双眼鏡の使い方を教えてもらい、密とマダニに気をつけてなみ滝藤原園内の「万葉の森」で自然観察をしました。キビタキ、ホトトギス、ハシボソガラス、カケス、ウグイスは鳴き声が聞こえるだけ。この日観察できたのは、ホオジロ、ヒヨドリ、メジロ、ツバメ、コゲラ。その他、イシガメ、トノサマガエル、シオカラトンボ、コシアキトンボ、クロスジギンヤンマ、イノシシのぬた場。

バードコールは木と金属の棒をこすり合わせて鳥の鳴き声を出す道具です。,春にスタッフが色々な試作品を作って鳴らしていると、鳥が近寄ってきていました。

子どもたちは、樫や桜などの固い木の枝か垂木を5センチぐらいの長さに切り、中心にドリルで穴をあけてもらい、穴にチョークを塗ったネジを差し込みます。

 

 

 

ネジを締めたり緩めたりを根気よく繰り返していると、鳥の鳴き声のような音がしてきます。音が出る位置があるのでそれがつかめると、良い音がでます。離れたところにいると、たくさんの鳥がやって来てさえずっているように聞こえました。

音が出ると楽しくなったのか、2~3個作った子もいました。

 

 

 

今回は3密を避けるために野外料理はしないことにしました。そうすると活動が2時過ぎには終わってしまう。何をしようかと考えていたところ、くじら農園のじゃがいもが掘り時になっていました。ちょうど良いので子どもたちに掘ってもらいました。色々なサイズのじゃがいもが沢山できていました。来月はポテトサラダだ。秋になったら、ピザ窯で焼いてバターをつけて食べよう。

じゃがいも掘りの前に、ホンタデとイヌタデの食べ比べをしました。ホンタデで、アユの塩焼きを食べる時につきものの「たで酢」を作ります。独特の辛味があります。

 

お昼ごはんは、ちらし寿司、すまし汁。ちらし寿司の具は、ニンジン、タケノコ、活動場所で採れた椎茸、わらび、インゲン豆。すまし汁は、昆布と鰹で出汁を取りました。お椀にわかめ、麩、山椒の葉を入れ汁を注ぎました。

 

 

 

 

 

おやつは、柏餅と黄な粉のブラマンジェ。柏餅の葉は、野鳥観察の時に採ってきました。あんこが苦手な子用にイチゴジャムを入れてみましたが、ジャムの水分が多いからか蒸していたら餅が割れて中からジャムが出てしまいました。何も入れない方が良かったのかも。

黄な粉のブラマンジェは、牛乳、コーンスターチ、砂糖、黄な粉、レモン果汁で作りました。冷蔵庫で冷やして食べる前に黒ごまペーストと黒蜜をかけると、コクが出て一層美味しくなりました。

今回は、いつも子どもの指導をしてくれる広大生が、大学からサークル活動が禁止されているため参加できませんでした。小学生のころ活動に参加していた大学生と自然観察指導員の保護者に助けられて何とか乗り切りました。おじいちゃん、おばあちゃん世代のスタッフが丸一日子どもの面倒を見ると、さすがにヘトヘトになりました。学生の力は偉大です。

食物アレルギー親子交流会(2020.3.20)

新型コロナウイルスのこともあるので、今年は少人数で実施しましょうとアレルギー専門医の杉原先生とお話ししていましたが、昨年と同じく4組の参加でした。保護者の方が杉原先生や小児アレルギーエデュケーターの細羽先生とじっくりお話しされるには、ちょうどいい人数だったようです。

 

 

 

 

 

保護者の方が食物アレルギーの勉強やお悩み相談をしておられる間、子どもたち(年少~年長児)は、なみ滝藤原園を歩きながら自然に触れ、松ぼっくりやヤシャブシの実を取りました。ビニール袋には松ぼっくりがぎゅうぎゅうに詰まっている子も。持って帰ってどうしたのかな~。

 

 

 

 

 

午後からは、皿まわしをしたり竹トンボを飛ばして遊びました。子どもの体験活動を指導するくじら先生と「幼稚園児には竹トンボ飛ばしは難しいかもしれんね」と話しをしていました。が、なんと数回やると飛ばせるようになってしまいました。「上手に飛ばしたい」「飛ばんかったらどうしよう」なんて考えず、ひたすら無邪気に飛ばし続けること30分、小学生より上手に飛ばせるようになってしまいました。こうなると面白くてしょうがない。指導スタッフは、木にかかったり屋根に上がった竹トンボを落としたり、植木の中に落ちて行方不明になったのを探すにに大忙しでした。

 

 

 

おやつの桜餅づくり。子どもたちも自分の桜餅は自分で作りました。桜色に色付けしたご飯を平らにし中にあんこを入れてまるめ、外側に塩漬けしたオオシマザクラの葉をつけて、はいできあがり。

 

 

 

 

 

 

山賊むすびは、用意された具の中から自分で食べられるものを選んで作りました。子どもたちはお昼に大きな山賊むすびと桜餅の両方を食べました。毎年この食欲には驚きです。自分で作ったものは美味しいよね。

 

 

 

 

 

 

スキンケアの実演。石鹸をメレンゲ状に泡立て、その泡で全身を洗うだけで綺麗になるのだそうです。泡は洗面器一杯分が全身分。体をタオルでごしごしこすらなくても綺麗になるらしいです。

 

 

 

 

 

 

クリームは塗った後、ティッシュを載せても落ちない感じになるくらいの量を塗った方がいいのだとか。食物アレルギーには肌のケアも欠かせないのだとか。

そういえば、杉原先生が口から入れるより、肌から成分がじわじわ体内に浸透して発症するアレルギーの方がひどくなると言われてました。

食物アレルギーのある子どもの保護者はかなりの不安を抱えておられるようです。食物アレルギー親子交流会に参加し、大変なのは自分だけではないことを知るだけで気持ちが少し楽になり、また頑張ろうと思えるそうです。一人で悩まずこのような機会があれば参加してみてください。

 

自然体験学習会:五感で楽しむ里山の12ヶ月(2020.3.15)

新型コロナウイルスの影響で、3月2日から学校が休みになり、不特定多数の人が集まるイベントの自粛が求められました。ニュースでは、子どもたちは学校が休みになったうえ外遊びもできず、ストレスがたまっていると報道されていました。

自然体験学習会を実施するかギリギリまで迷いました。幸い活動場所は感染予防のために避けるように言われている環境ではない。参加する人も特定されている。小児科の先生に相談し対策を聞いた。学べることがたくさんあるような気がしたので、予定通り実施することに決定。実施にあたり、指導スタッフで話し合い、室内では活動しない、野外料理はしない、食器は使い捨てを使用する、手洗いを徹底する、消毒液を用意する、指導スタッフは体温を測定しマスクを着用することにしました。この対策と、加入する保険では新型コロナウイルス感染は補償対象外ということを保護者にお伝えし、参加については保護者の判断にお任せしました。当日は、受付終了後子どもたちに保護者と一緒に手洗いの仕方を確認してもらいました(保護者を巻き込むことがリスク管理には大切と感じたので)。子どもたちは次の活動に移る前には手洗いをしました。手洗いは班ごと(6~7人)に行い、班担当の学生がちゃんと手洗いできているか確認しました。初めの会と終わりの会では、ラジオ体操をする時の間隔で並びました。なるべく子どもたちにくっつかないよう注意はしても、くっついてしまう。これを徹底するのが一番難しかった。11月~3月はドラム缶に火を焚いて暖を取っているので、使用したペーパータオル、割りばし、紙皿は各自で償却処分してもらいました。

 

3月には子果樹園(しかじゅえん)に果樹の苗木を植えています。今年は、栗、柿、サクランボを植えました。

子果樹園では果樹がなかなか大きくならないので、毎年植え方を変えています。今年は大きな穴を掘って植えることにしました。鍬、スコップ、つるはしを使って深さ50センチぐらいの穴を掘りました。まさか子どもたちがつるはしを使うとは思っていませんでしたが。彼らはチェレンジ精神旺盛、積極的にトライしていました。穴掘りと同時に、2年前の土砂災害で出た土とくじら農園にあるたい肥を一輪車に積んで運びました。穴の中に土とたい肥を入れ良くかき混ぜました。

 

 

苗木を植え、木の周りに土手を作ってたっぷりの水をあげました。大きく育ってくれるだろうか。栗3年、柿8年。さてサクランボは何年だろう?

 

 

 

 

 

 

6年生は卒業記念のお餅つき。今年は盛り上がりに欠ける感じだったので、どーなることかと心配でしたが、美味しいお餅を作ってくれました。

 

 

 

 

 

 

3月にバーベキューをする予定で、12月にレンガを運び、1~2月にモルタルを練ってレンガを積んでバーベキュー窯を作りました。今月は新型コロナウイルスの影響で調理をしないので、バーベキューをすることにしていて良かった。

自然体験学習会では、これまで火おこしをしたことがありません。火の焚き方、炭のおこし方を学ぶ絶好のチャンス。バーベキューができるよう準備してもらいました。ちなみに炭は子どもたちが11月にコナラの丸太切りをし1月に炭焼き窯に詰めて、指導スタッフが焼いたものです。

 

 

牛肉、豚肉、鶏手羽、イノシシ肉、ソーセージ、キャベツ、ピーマン、活動場所で育てた椎茸、6年生がついた餅。

皆で外で食べると、食欲も進み、食べる食べる。肉とソーセージは合わせて一人200グラム用意しましたが、何一つ残りませんでした。肉はイノシシ肉が一番美味しかったらしいです。

 

 

 

 

 

午後からレターボクシングをしました。レターボクシングはオリエンテーションに似たゲームです。正式には、地図上のポイントに手紙の入った箱がおいてあり、それを探します。

自然体験学習会では、指導する学生は活動に関係した問題を考え、それに関係する場所に問題を書いた紙をかけておきます。子どもたちは、その場所に行って問題に答えます。

今回の問題は、双眼鏡の使い方、伐採の役割、木の名前、炭ができるまでにすること、ご飯の炊き方、ロープワーク。これまでの活動で頑張ったこと印象に残ったことも聞いたようです。バーベキューと答えた子がいたとか。

 

おやつは、スタッフが作りました。今回は特別サービスです。

さつま芋は寒くなると腐ってしまうので、蒸して冷凍しておきました。それを解凍しフライパンで両面を焼き、マーガリン、砂糖、塩を加えて、キャラメリゼ風にしました。洋風大学芋もどきです。

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