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自然体験活動指導者養成研修(2017.9.28-29)
掲載日:2017年12月09日(土)
自然体験学習会で、子どもの指導をしている学生が参加しました。
40年以上自然体験活動に携わっている西村副理事長が「何のために野外活動をするのか」目的を明確にすること、指導理念を持つことの大切さを話ました。
話の中で言われた「子どもに夢を語ろう」という言葉にはっとさせられました。「ダメだダメだ」と言うことは増えましたが、夢を話すことがないなーと。反省。
自分ができないことは、人に教えることができないので、この研修は実技を重視しています。
研修の最後に一人5分の自然観察会をしてもらうので、まずは自然観察。雨の中、葉っぱの形、葉の付き方、植物の匂い、つるの巻き方(右巻き 左巻き)等、五感を使って観察しました。
食事作りも野外活動の楽しみの一つです。限られた時間で調理するには、段取りが大切です。まず段取りを考えてから調理に取りかかりました。
子どもの自然体験学習会では毎年2月に巣箱を作って掛けます。大学生に見本を作ってきてもらいますが…..
子どもたちに「先生すごーいい どうやって作ったん」と言わせてもらいたいので、線の引き方からみっちり指導をうけました。
ノコや金槌を正しく使い、板の切り方や釘の打ち方のコツをつかむと、きっと「すごーいい」と言ってもらえる巣箱ができました。
研修の最後は一人5分の自然観察会。植物の匂い当てゲームや特徴による分類をしました。
キャンプ指導者研修:(2017.6.10、11)
掲載日:2017年06月12日(月)
7月の1泊2日と8月の3拍4日の子どものキャンプでは、子どもたちの指導を学生にまかせています。2~4日間子どもたちとべったり活動するので、学生の子どもたちへの影響力は絶大です。子どもたちに、「参加して良かった」「楽しかった」「またキャンプをしたい」と思わせるのも、学生の指導力や彼らがどういう目的を持って指導したかによります。そのため毎年いろいろなドラマが生まれます。くじら先生やスタッフから子どもたちに課題を達成させることを要求されるので、プレッシャーも相当なものだと思います。その分やりきった時、今まで経験したことのない達成感があるようです。もちろん指導者としても一段と成長します。
学生がキャンプ中自信を持って子どもたちの指導ができるよう、2日間の事前研修をしました。研修では、キャンプの目的とプログラム、野外レクリエーション、野外料理、テントの張り方、竹のはしづくり、キャンプファイヤーの目的と進め方について学びました。
キャンプを計画する際、プログラムの内容だけを考えがちです。キャンプを成功させるためには、まず「何のためにキャンプをするのか(目的)」を明確にし、全員がそれを共有することが大切です。目的や場所によって実施するプログラムも違ってきます。
メセナSUN-CLUB学びの森のキャンプは、子どもの生きる力、感性、忍耐力、行動力、創造力を育てることを目的としています。ですから、準備から片付けまで子どもたちができることは全てやってもらいます。そのため子どもも指導する方も大変です。「お母さんの大変さがわかった」という子がとても多いです。
キャンプ中の食事は全食子どもたちが作ります。1時間で作れるメニューを用意しますが、段取りと適切な指導ができないと1時間では終わりません。昨年のメニューの中から、キーマカレーとマカロニサラダを選んで、段取り、野菜の切り方、ごはんを鍋で炊く際の水の量と火加減を指導しました。
三角テントは形がシンプルですが、ポールと紐を使って張るので手順通りにしないと上手くいきません。研修ではテントを2張り設置してもらいました。1張り目は、くじら先生に教えてもらいながら、次は復習も兼ねて学生だけで張りました。
3拍4日のキャンプでは、孟宗竹でキャンプ中に使うはしとコップを作ります。はしとコップだけでなく道具の使い方も、子どもたちに「先生すごーい」と思ってもらえるお手本を見せることが大切。
ノコ引き一つとっても奥が深いです。ポイントは「ノコ、体、根性真っ直ぐ」、「ノコは引くときにしか切れない」。
箸の長さに切った竹を、箸用の太さになるまでナタで割ります。ポイントは常に真っ二つになるように割る。
切り出しナイフで竹を削って箸と菜箸を作りました。ポイントはナイフは固定し竹を動かす。削りすぎて爪楊枝にならないように。
2日目の野外料理は、おにぎり、野菜炒め、味噌汁、ハンバーグ、鶏の照り焼き。これも昨年のキャンプのメニューから選びました。段取り、野菜の切り方等は学生に考えてもらいました。改善の余地はありますが、上手にできました。
キャンプのメインイベントのキャンプファイヤーも子どもたちが主体となって行います。子どもたちだけで司会、キャンプレクリエーション、班の出し物ができるよう本番まで指導します。キャンプファイヤーの出来は、学生、スタッフがキャンプ中どのように子どもたちと関わって来たかによります。研修ではキャンファイヤーのプログラム構成やスタンツ(5分程度の出し物)の作り方を学び、実際にスタンツを作ってもらいました。
キャンプ中、学生が指導者としてどのように成長してくれるのか、またどんなドラマが起こるのか楽しみです。
自然体験活動指導者養成研修:2日目(2016.10.30)
掲載日:2016年11月02日(水)
竹などを使ってはしや遊び道具を作るのも自然体験活動の一つのプログラムです。 実際に自分が作れないと人にも指導できないので、竹トンボを作ってもらいました。
お手本のプロペラです。なかなかこのレベルは作れませんが。
野外料理は、豚汁、れんこんとエリンギの混ぜご飯を作りました。1日目は殆ど何も出来ない状態でしたが、2日目は勝手がわかったようで手際よく作ることができました。
大変おいしくいただきました。
研修の最後はミニ観察会。 参加者は約1時間で何をするか考え、1人5分の持ち時間で観察会をしました。 お父さんの野鳥観察について来ていた小学生にも加わってもらい、他の人とは違う葉っぱを探したり、葉の付き方の違いで葉っぱのグループを作ったり、目を閉じて沢山の葉っぱの中から、手に持っている葉っぱと同じものを探したり、紙にかいてあるスケッチと植物の特徴をヒントに同じ植物を探したりしました。 どれもアイディアが素晴らしかったです。
自然体験活動指導者養成研修:1日目(2016.10.29)
掲載日:2016年11月02日(水)
研修の参加者は、子どもの自然体験学習会やキャンプで、子どもの活動をサポートしてくれている学生でした。 自然体験活動の指導者である西村副理事長が、子どもの活動を始める前に「何のためにこの活動をしますか」と子どもたちに問いかけられます。皆さんは、何のためにやると思われますか? 応えは「立派な大人になるために」です。
今年の研修は「立派な大人とはどういう人だと思いますか」という、学生への問いかけで始まりました。1人ずつ自分が考える「立派な大人」について話ました。
その後、西村副理事長が影響を受けた人物や小説を紹介しながら、本を沢山読んで自分が理想とする指導者像を膨らませていくことの大切さを説かれました。 数年後には社会人となる学生にはとても貴重な話だったと思います。
植物を観察しながら、葉の付き方(対生、互生)、複葉(三出、掌状、羽状)、鋸歯、裂片等の葉っぱの特徴や万葉植物等、専門的な知識を学びました。 研修2日目には、各自がミニ観察会をしないといけないので、みんな真剣に先生の話を聞いていました。
野外料理では、かき揚げ、おひたし、味噌汁を作ってもらいました。食材の切り方の指導と段取りができるようになってもらいたいので、野菜をたくさん切るメニューにしました。 ごはんを炊くときの水加減を覚えて欲しいので、ごはんは鍋で炊きました。
いきなり段取り良く作るのは至難の業。どうなることかと心配しましたが、何とか完成。 おいしいお昼ごはんをいただきました。
この研修に参加した学生が一葉に「体験して良かった」、「次の人にも体験して欲しい」と言う木の伐採。今年はアラカシの木を伐りました。
アラカシの周りの雑木や、邪魔になりそうな木の枝を切って木が倒れやすいようにしました。倒そうとする側から直径の1/3の所までノコを入れ、次に1/3の所をめがけ45度の角度で切り、受け口を作りました。それから、受け口の真反対側をノコで引きました。
後2~3センチぐらい残った所で、切り口に木で作った楔を打ち込みロープで木を引っ張って倒しました。
11月に自然体験学習会で、子どもたちがこの木を50センチの長さに切ります。丸太切りしやすいように、枝を落として数か所にまとめました。学生は達成感を味わえたようでした。こういう経験はめったにできないですもんね。
自然体験指導者養成研修:2日目(2016.2.7)
掲載日:2016年02月08日(月)
自然体験指導者養成研修は通常2日連続で実施していますが、今年度は参加者の都合で1日目を昨年の11月末、2日目を2月7日に実施しました。 2月に実施すると決めた時は、雪を心配していましたが、幸い雪が降らず予定した研修を終えることができました。
今回は、2日目だけの参加の方も含め、これまでで一番多い9名の参加があり、にぎやかに竹のクラフト、野外料理、自然体験演習をしました。参加者の多くが既にキャンプ等で指導されていることもあり、参加者同士で教え合うことも多く、大変有意義な研修となりました。
竹のクラフトでは、参加者の希望で竹馬を作りました。 直径6~7センチぐらいで比較的まっすぐなリョウブを選んで伐り、それを長さ30~40センチしてナタで割り、竹が当たる部分をノコとナタを使ってくりぬき足を乗せる部分を作りました。活動場所にある竹藪に入って竹を11本調達し、木をくくりつける節の部分をそろえて2メートルの長さに切り、足の部分をロープでくくりつけました。 足の部分がずれないようにロープを結ぶのは技が要ります。参加者からロープワークを教わりながら頑丈にくくりつけました。
40歳以上の参加者は、竹馬経験があり乗ることができましたが、大学生と若いスタッフは始めて。 経験者から乗り方を教えてもらって何とか歩けるようになりました。
野外料理では、鶏肉団子汁、春菊と油揚げの混ぜご飯、コールスローサラダを作りました。手際よく美味しく作っていただきました。
自然体験活動指導者養成研修の最後は自然体験演習。一人5分のミニ自然体験会をしてもらいまた。
自然の物を使った音作り、福笑い、あらかじめ用意されているまたは指示された形の植物や好きな木探し等アイデアに富んだ楽しいミニ体験会となりました。 植物や生き物に関する知識があまりなくても、五感を使った体験であればアイディア次第でいろいろなことができます。ただ、自然の中には危険も潜んでいるので、それに関する最低限の知識を得て活動して下さい。
葉っぱのじゃんけんではありません。 目を閉じてさわった葉っぱと同じものを探してきました。残念ながら全員正解とはいきませんでした。
対岸に向かって大声で叫ぶと大きな山彦が帰ってきました。 ご近所さんに迷惑がかかるとかで、最近は子どもたちでさえ大きな声を出して遊べないとか。 そんな時代だから、たまには自然の中に入って大きな声を出してみましょう。 気持ちいいよ。
自然体験活動指導者養成研修:1日目(2015.11.29)
掲載日:2015年12月02日(水)
今回も子どもの自然体験活動を手伝ってくれている学生とスタッフの研修になるのかと思っていたところ、備北丘陵公園で自然体験活動のボランティアをしておられる方が参加して下さいました。
まず40年以上にわたって自然体験活動の指導をしている当法人の西村副理事長の長年の経験に基づく、自然体験活動の進め方についての話を聞きました。 西村副理事長は薪で火を焚かない派、一方参加者の一人は薪で火を焚く派。火を焚くかどうかで、研修ではめったにない議論もありました。いろいろな考え方の人が研修に参加し意見を言って下さると視野が広がっていいものです。学生も良い勉強になったのではないでしょうか。
火を焚くか焚かないについては、何を目的として自然体験活動をするかによると思います。目的を達成するために薪を燃やす必要があるかどうかです。ただ、火を焚くことが目的になるのはいかがなのもかなと思います。
自然観察では、五感を使って観察することを学びました。葉っぱの形や付き方を観察したり、幹の色から木の名前を推測したり、植物の名前から何故そういう名前がついたかを考えたり。 いい匂い、いやな臭いのする植物を嗅いだり、葉っぱを味わったり。 植物の名前を知っているにこしたことはないのですが、覚えるとなると結構大変です。でも、五感を使った自然観察であれすば、知っている植物が少なくても大丈夫。アイディア次第で、自然観察の幅を広げることができます。次の研修(2月7日)では、参加者に一人5分程度のミニ観察会をやってもらいます。
野外料理では段取りの大切さについて学び、水餃子、スカイポテトの炊き込みごはん、味噌汁を作りました。スタッフは食べることに夢中になってしまうため写真を撮ることを忘れてしまいます。気づいた時にはいつもベストショットを逃してしまいます。
用途に応じたノコ(工作、伐採、竹伐り等)、ナタ(両刃、片刃)の選び方と切り出しナイフの研ぎ方を学びました。
ノコとナタを使ってシラカシの木を伐りながらノコとナタの使い方を学びました。ノコが折れたり、ナタの先が欠けたりしましたが、切っているうちに皆さん上手に使えるようになりました。 足元の悪い斜面での作業、滑って転んだり、斜面を登るのも一苦労で危険を伴う作業でした。野外活動は何かと危険を伴います。こういう危険な事を経験すると、参加者の安全に対する意識も高まるのではないかと思います。
自然体験活動指導者研修(2014.10.25~26)
掲載日:2014年11月01日(土)
自然体験活動で自信を持って指導し一定の効果が出せるようにするため、基礎的な知識や技術を身につけてもらいました。
なみ滝藤原園にある『万葉の森』を歩きながら、植物の名前や特徴、万葉集で植物を詠んだ和歌、葉の付き方(互生、対生、十字対生、輪生)、葉の形(単葉、三出複葉、掌状複葉、羽状複用等)を学びました。
木を切ったり、竹等を使ってクラフト等をする時には、目的に合った道具を使うことと道具の手入れをすることが大切です。
ノコの違いを実感してもらうため、孟宗竹を3種類のノコ(生木、竹、木工用)で切ってもらいました。切り出しナイフも研ぎい方を教わって研ぎました。
ノコの使い方もわかったところで、度胸づけもかねてコナラの大木(樹齢80年ぐらい)を、参加者で協力し1時間かけて倒しました。
まず倒したい方向を決めて、倒したい側にナタで「くの字」の切れ込みを入れ反対側からノコを入れます。最後はナタとノコで両側からアタックし、コナラは予定していた方向に倒れてくれました。
竹の割り方を教えてもらい、各自料理の取り分けに使うのスプーンとフォーク用に竹を割りました。先生の見本を参考にスプーンとフォークのデザインを決め、切り出しナイフで仕上げました。
研修の最後は自然観察実習。参加者にミニ自然体験会をしてもらいました。 針葉樹と広葉樹の違い、葉っぱの形を利用したじゃんけんゲームや神経衰弱など、いつもとは違った視点で自然を楽しみました。
キャンプで料理は欠かせないので、お昼ごはんを作りました。参加者は日頃料理をしていない人が多いので、まず食材を上手に切れるようになってもらうため、きんぴらと豚汁を作りました。きんぴらには、ごぼう、ニンジン、ヤーコン、竹輪、豚汁にはじゃがいも、里いも、ニンジン、こんにゃくを入れました。ちなみに。ニンジン、ヤーコン、じゃがいも、里いもは、前日に活動場所にある「くじら農園」で収穫したものです。 ごはんは鍋で炊きました。
2日目は燻製を作ることにし、予算を決めてその範囲内でメニューと燻製にする食材を参加者に決めてもらいました。彼らが決めたメニューは味噌汁と豚しゃぶサラダ。燻製は、ゆで卵、チーズ、ししゃも、ソーセージ、ハム。 味噌汁には前日のコナラ切りの時に見つけたなめたけを入れました。
自然体験活動指導者ステップアップ研修(2014.7.19)
掲載日:2014年07月25日(金)
自然体験活動指導者ステップアップ研修(2014.6.22)
掲載日:2014年06月27日(金)
自然体験活動指導者養成研修(体験活動編)
掲載日:2013年06月26日(水)
6月22日、23日に自然体験活動指導者養成研修会を実施し、学生9名、社会人3名が参加しました。
1日目は、自然体験活動の意義と目的、竹のはし&コップづくり、野外料理、自然体験活動の企画、運営、安全管理、2日目はキャンプ教育の意義と目的、キャンプレクレーション、野外料理、スタンツ、キャンプファイヤーの進め方を学習しました。
竹のはし&コップづくりでは、竹の割り方も学びました。
キャンプレクレーションでは、キャンプファイヤーで行うレクレーションを中心に歌、レクダンス等を学びました。
キャンプファイヤーでは、各班ごとにキャンプ中の出来事を5分程度の替え歌や劇にして発表するスタンツをやります。子どもたちにこちら側の目的に応じたスタンツを作らせるためには、支援スタッフの適切な指導が欠かせません。そこで、参加者にも2日間の研修を振り返ってスタンツを作ってもらました。スタンツづくりの難しさを実感したようですが、劇と替え歌を織り交ぜた完成度の高いスタンツでした。
野外料理はお昼ご飯を作ってもらいました。子どもたちのキャンプでは朝ごはんと昼ごはんを一緒に作ることもあります。そこで、1日目は山賊むずび、具だくさんの味噌汁、照り焼きチキン、野菜サラダ、2日目は、おにぎり、豚汁、マカロニサラダ、ハムエッグを作りました。見た目もよく美味しいお昼ごはんをいただきました。